ホンダが誇る本格アドベンチャーツアラー、アフリカツインのアドベンチャースポーツが大きく進化した。新型はフロントに19インチを採用、オン／オフを問わないオールラウンドな走破性と快適性を確保している。
文：宮崎敬一郎、オートバイ編集部／写真：南 孝幸
文：宮崎敬一郎、オートバイ編集部／写真：南 孝幸
ホンダ「CRF1100L アフリカツイン アドベンチャースポーツ ES DCT」ライディングポジション・足つき性
シート高：820/840mm
ライダーの身長・体重：176cm・68kg
背が高く、タンクも巨大な大型アドベンチャーだが、このクラスにしては低めのシート高で、足つき性の良さから、意外にもサイズを大きく感じない。スクリーンの威力は十分で、立ち姿勢でミゾオチ、普通姿勢でも喉元から下を走行風から守る。
ホンダ「CRF1100L アフリカツイン アドベンチャースポーツ ES DCT」各部装備・ディテール解説
圧縮比アップ、エアボックスのインテークパイプ径拡大などで従来型より約7％アップした11.4kgf・mの最大トルクを発揮、扱いやすさも向上。
DCTは油圧コントロールを見直してクラッチのレスポンスを向上。発進時や1速、2速で走る極低速域でのフィールがスムーズになった。
フロントタイヤは従来モデルの90/90-21から110/80-19に変更。2サイズも幅が太くなり、長距離、特にオンロードでの快適性が一層増した。
今回からサスペンションはショーワ製の電子制御サス・EERAが標準。ストローク量も最適化、前後ともに20mm減のフロント210mm、リア200mmとなった。
サスペンションストロークやトレール量の減少などもあり、最低地上高を250mmから220mmに変更。車高が低くなったことで取り回しもより優しくなった。
アッパーカウルは迫力と存在感を増した新形状のものを採用。DRL（デイタイム・ランニング・ライト）やコーナリングランプも踏襲する。
6.5インチのタッチパネル式カラーTFTメーター。4つのライディングモードと7段階から選べるトルクコントロール・HSTCも搭載。
ウレタンフォーム厚を増やし、座面もより広げて長距離走行での負担を軽減。シート高は工具不要で820/840mmの2段階に調整が可能。
ホンダ「CRF1100L アフリカツイン アドベンチャースポーツ ES DCT」主なスペック・製造国・価格
| 全長×全幅×全高 | 2305×960×1475⇔1530mm |
| ホイールベース | 1570mm |
| 最低地上高 | 220mm |
| シート高 | 820/840mm |
| 車両重量 | 253kg |
| エンジン形式 | 水冷4ストSOHC4バルブ並列2気筒 |
| 総排気量 | 1082cc |
| ボア×ストローク | 92.0×81.4mm |
| 圧縮比 | 10.5 |
| 最高出力 | 75kW（102PS）/7500rpm |
| 最大トルク | 112N・m（11.4kgf・m）/5500rpm |
| 燃料タンク容量 | 24L |
| 変速機形式 | 6速DCT |
| キャスター角 | 27°30′ |
| トレール量 | 106mm |
| ブレーキ形式（前・後） | ダブルディスク・シングルディスク |
| タイヤサイズ（前・後） | 110/80R19M/C 59V・150/70R18M/C 70H |
| 燃料消費率 WMTCモード値 | 19.6km/L（クラス3-2）1名乗車時 |
| 製造国 | 日本 |
| メーカー希望小売価格 | 205万7000円（消費税10％込） |
文：宮崎敬一郎、オートバイ編集部／写真：南 孝幸
