月刊『オートバイ』&webオートバイの恒例企画「ジャパン・バイク・オブ・ザ・イヤー」を今年も開催します! 1977年から続く、読者のみなさまの投票で今年のナンバーワン・バイクを決めるバイクの総選挙です。
この記事ではベテランテスター宮崎敬一郎氏のお気に入りモデルを紹介します。
※スタッフの推薦は「ジャパン・バイク・オブ・ザ・イヤー」のランキングに影響はしません。また国産車だけでなく輸入車も含んでいます。
文:宮崎敬一郎、オートバイ編集部/写真:南 孝幸

宮崎敬一郎が選んだ2024年の推しバイク 第2位 カワサキ「Ninja ZX-6R」

画像: Kawasaki Ninja ZX-6R 総排気量:636cc エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 シート高:830mm 車両重量:199kg 税込価格:156万2000円 ※撮影車両はNinja ZX-6R KRTエディション

Kawasaki Ninja ZX-6R 

総排気量:636cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
シート高:830mm
車両重量:199kg

税込価格:156万2000円
※撮影車両はNinja ZX-6R KRTエディション

街乗りもツーリングも楽しくこなす懐の深さ

たぶん、いま唯一生き残っている、ストリートでも楽しいハイポテンシャルなミドルSS。バイク界の希少種だが、選んだ理由はその走りの完成度の高さ。サーキットでも通用するシャシー、足まわり、パワーユニットを持ちながら、街中からコースでのスポーツライディングまで器用にこなす。非常に軽快で、その旋回性はレーシングマシンのようだ。

しかも、そのハンドリングにこれっぽちもクセがない。素直で誰にでも操れる扱いやすさがある。作動性のいい前後サスは路面の悪いストリート、峠道でも抜群のスタビリティーを発揮。しかも、SSだというのを忘れるほど快適な乗り心地まで発揮するのだ。

1万5000回転近くまで常用できるエンジンでありながら、極低回転から粘りと太いトルクがあり、パワードライバビリティの良さで、回すことにストレスを感じない。6速1800回転、35km/h以下でも滑らかに走り、自在に再加速までできる。

強前傾のライディングポジションと、回した時にコダマする排気音が戦闘的すぎるのがネックだが、快適な乗り心地と使い勝手の良さでツーリングまでこなす懐の深さだ。


カワサキ「Ninja ZX-6R」注目ポイント

画像: エンジンはカムプロフィールを変更、エキパイレイアウトや触媒のサイズも改められた。スペックこそ2PSダウンだが、パワーフィールに遜色はない。

エンジンはカムプロフィールを変更、エキパイレイアウトや触媒のサイズも改められた。スペックこそ2PSダウンだが、パワーフィールに遜色はない。

画像: シャシーは基本的に従来型のものを継承。違いを挙げると、エキパイのレイアウトとエンジン下の触媒の形状ぐらいだ。

シャシーは基本的に従来型のものを継承。違いを挙げると、エキパイのレイアウトとエンジン下の触媒の形状ぐらいだ。

画像: フロントフォークはショーワ製のSFF-BP。プリロードとダンピング(伸側 / 圧側)が分離されており、高性能と扱いやすさを両立する。

フロントフォークはショーワ製のSFF-BP。プリロードとダンピング(伸側 / 圧側)が分離されており、高性能と扱いやすさを両立する。

画像: スイングアームは従来型を踏襲。標準装着タイヤはピレリ製のディアブロロッソ4に変更された。サイレンサーには3本のプレスラインが入る。

スイングアームは従来型を踏襲。標準装着タイヤはピレリ製のディアブロロッソ4に変更された。サイレンサーには3本のプレスラインが入る。

画像: モノフォーカスLEDを採用した新作のヘッドライトを採用。センターラムエアダクトは整流板がなくなってよりコンパクトになった。

モノフォーカスLEDを採用した新作のヘッドライトを採用。センターラムエアダクトは整流板がなくなってよりコンパクトになった。

画像: 専用アプリの「RIDEOLOGY THE APP」を介したスマーホとの連携も可能で、走行ログや燃料残量、各種データなどをスマホで見ることが可能。

専用アプリの「RIDEOLOGY THE APP」を介したスマーホとの連携も可能で、走行ログや燃料残量、各種データなどをスマホで見ることが可能。

カワサキ「Ninja ZX-6R」主なスペック・価格

全長×全幅×全高2025×710×1105mm
ホイールベース1400mm
最低地上高130mm
シート高830mm
車両重量199kg
エンジン形式水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量636cc
ボア×ストローク67.0×45.1mm
圧縮比12.9
最高出力90kW(122PS)/13000rpm
ラムエア加圧時:94kW(128PS)/13000rpm
最大トルク69N・m(7.0kgf・m)/11000rpm
燃料タンク容量17L
変速機形式6速リターン
キャスター角23.5°
トレール量101mm
ブレーキ形式(前・後)Φ310mmダブルディスク・Φ220mmシングルディスク
タイヤサイズ(前・後)120/70ZR17M/C (58W)・180/55ZR17M/C (73W)
燃料消費率 WMTCモード値16.2km/L(クラス3-2)1名乗車時
製造国日本
メーカー希望小売価格156万2000円(消費税10%込)

This article is a sponsored article by
''.