これまで巡った神社の数は1万数千社を超える神社ソムリエの佐々木優太が、バイク好きのゲストにぴったりの神社へご案内するこの連載。今回は女優・モデルであり、カメラマンとしても活動中の彩雪(ayase)さんの登場です!
まとめ:斎藤 ハルコ/写真:井上 演
※神社境内での撮影は、特別な許可を得ています。
※この記事は、月刊『オートバイ』2024年7月号に掲載したものを一部編集して公開しています。

彩雪×佐々木優太 開運ツーリングトーク

画像: 「いつかバイクが出てくる作品でアクションにも挑戦したいです」(彩雪)

「いつかバイクが出てくる作品でアクションにも挑戦したいです」(彩雪)

画像: 「楽しくて、リラックスできる神社の一面も知ってください!」(佐々木優太)

「楽しくて、リラックスできる神社の一面も知ってください!」(佐々木優太)

バイクに乘りはじめてから映画を観る視点が変わりました

彩雪 そもそも日本の神社って、なんでできたんですか?

佐々木優太(以下佐々木) まず神社の定義なんですけど、基本的に神社って建物はいらないんです。神様が宿る場所があればいいんです。〝神社〟と名乗るために必要なものは3つで、鳥居と、手を洗う場所、神主さんが詰める社務所、この3つがあれば成立します。これは昔はそうだったって話じゃなくて、今でもそうなんですね。そして日本の神様は「居る」ものじゃなくて「宿る」もの。なので極端な話、いま僕らが感じている風に神様が宿れば、その風がもう神社なんですよ。だから、もともと神社は常設ではなかったと言われています。それに日本の神様は姿形がなくて、正式な名前もないため、みんなあだ名なんです。こちらの受け取り方や、考え方次第で、いくらでも変わってくれる存在なんですよ。ただ僕としてはあまり神社を堅苦しく考えて欲しくはないんです。この開運ツーリングも、皆さんに目的地までの道のりを楽しんでいただきながら、さらに神社での時間も楽しんでいただければ嬉しいなって思ってます。

彩雪 私、富士山を見てると心が落ち着いて、「がんばろう!」って気持ちになるんです。だから今日、こんなにキレイに富士山が見える神社に連れてきていただけて、とてもうれしかったです。

佐々木 彩雪さんには、すばらしい展望を見てリラックスしていただきたかったんです。それに差出磯大嶽山神社の御祭神はオオヤマヅミノカミという山の神様なので、山のようにどっしり構える気持ちになっていただければな、と。さらにオオヤマヅミノカミは諸産業の神様で、事業成功の御神徳があるとされてます。

画像1: 彩雪×佐々木優太 開運ツーリングトーク

彩雪 やった! お仕事でこれからいろんな作品に出会えそうですね。優太さんのお話を聞くと、昔から受け継がれてきた神社のことを知れてすごくおもしろいです。いままで私にとって神社は、気合いを入れて行く場所だったんですよ。

佐々木 そうなんです。神社の取材というと、皆さんちょっと力が入ってしまうし、「失礼なことをしちゃいけない」って構えてしまう方が多いんですよ。

彩雪 わかります。私も今まで神社に行く時は、いつも気を張ってました。失礼のないよう、ちゃんとお参りしなくちゃって。でも神社はリラックスできる場所なんだってことが新発見でした。

佐々木 なるほど! こちらはリラックスして欲しくて神社にお連れしたんですけれど、そもそも神社は緊張する場所って意識があったんですね。

彩雪 はい。神社の景色を楽しむこと自体が新しい経験で(笑)。でもこうしてお話も聞けて、本当に楽しかったです。

佐々木 嬉しいです! そういえば、今日が初めてのロングツーリングとのことでしたが、そちらも楽しめましたか?

彩雪 はい! 楽しかったです。

佐々木 彩雪さんがバイクに乗りたくなったきっかけは何だったんですか?

彩雪 私は映画『インディー・ジョーンズ』の最新作ですね(『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』)。観た次の日に、教習所に申し込みに行きました。

佐々木 行動力あるタイプですね?

彩雪 そうかもしれない。「悩んでるんだったら行け! 」って、決断が早いタイプです(笑)。ニンジャ400は友人から購入したんですが、全部黒なとこが気に入って、免許を取る前に買ってました。

佐々木 大型には興味はないんですか?

彩雪 まだ全然バイクの車種を知らないですし、もちろん見て「格好いいな」って思うバイクはあるけど、たぶん私、いまはバイクに〝乗ること〟が好きなんですよ。でもどんどんハマっていくうちに、絶対大型も欲しくなると思います。

佐々木 あとこれはいろんなとこで聞かれる質問だと思いますが、女優やモデルとしての活動とフリーカメラマンの仕事を並行するようになったのはどうして?

画像2: 彩雪×佐々木優太 開運ツーリングトーク

彩雪 私は小学校から大学まで、ずっと部活でバスケをやってたんです。しかも結構ガチで勝ちにいく感じで熱中してたので、バスケ部の活動が終わった時に、「私の人生、ほんとバスケと勉強しかしてこなかったな」って虚無感がすごかったんですよ。それで、何かハマることないかなと探してた時に、写真学校に通う友達にモデルを頼まれて。撮られることも楽しかったけど、カメラにすごい興味が湧きました。性格的に、やろうと思ったら絶対やらないと気が済まないタイプなので、そこからカメラにハマったんです。でも中学2年の時に「私は数学とバスケの先生になる」とすでに決めていて、大学も数学科だったので、カメラは趣味にしながら、高校の数学教師になりました。しかも私、1年目からクラス担任とバスケ部顧問を任せていただいたんです。

佐々木 それはすごいですね。

彩雪 担任も部活も持ってると、生徒の進路相談にも対応することになります。でも私は、部活と勉強しかしてこないまま先生になって、本当に学校のことしか知らない。やりたいことや将来を真剣に考え、自分の人生と本気で向き合う生徒たちの姿を見て、私にも諦めきれない夢があると気づくことができました。だから、教師の仕事は大好きだったけど、本気でカメラをやってみようと考えたんです。

佐々木 今後も女優やモデルと、カメラマンを両立していく予定なんですか?

彩雪 そうですね。どちらもやりたい気持ちがいちばん大きいですが、いま特に頑張っているのはお芝居です。目標は、やっぱり主演をしてみたい。舞台も好きですが、もともと自分が映画をたくさん観てきた人で、映画や本に救われてきた人生なので、私もそういう世界に入って誰かの心を動かせたらいいなと思います。

佐々木 ところで、映画好きの彩雪さんご自身がいちばん好きなバイク映画は?

彩雪 そこはやっぱり『インディー・ジョーンズ』ですね!

佐々木 今日、映画の話で『インディー・ジョーンズ』しか出てきてない(笑)。

彩雪 以前は全然、映画で乗り物に注目する感覚がなかったせいですね(笑)。

佐々木 ちなみに、僕がいちばん好きなバイクシーンは『マトリックス・リローデット』で、ドカティ996に乗るトリニティが高速を逆走するシーンです! 

彩雪 観てるけどバイク映画だと思ってなかった…。もう一度観てみます! バイクに乗り始めてから、映画を観る視点が全然変わったんですよ。制作目線としても、演技の視点でも「この撮り方いいな」とか思っちゃうのは職業病ですね。

佐々木 将来はバイクアクションとかもやってみたい気持ちはありますか?

彩雪 あります! 私、アクションとSFが好きなんです。だからバイクが出てくる作品に出演できたら嬉しいですし、『仮面ライダー』とかヒーローアクションに関われたら最高だなって思います。

画像: ニンジャ400以外のバイクをほぼ知らない彩雪さんが、初めてハーレーに跨る図。この時のガチリアクションは彼女のインスタで見ることができます。

ニンジャ400以外のバイクをほぼ知らない彩雪さんが、初めてハーレーに跨る図。この時のガチリアクションは彼女のインスタで見ることができます。

まとめ:斎藤 ハルコ/写真:井上 演
※神社境内での撮影は、特別な許可を得ています。
※この記事は、月刊『オートバイ』2024年7月号に掲載したものを一部編集して公開しています。

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