CT125・ハンターカブに乗っている時、自分はかかと側でのシフトダウン操作を意外としないことに気づいたんですよ。いわゆるスポーツシフトなので、かき上げてシフトダウンしてる。なので、スーパーカブ90でも愛用してるZETAのリボルバーシフトを装着しようかと。ただ、ハンターカブ用はラインナップされてないので、うまくいきそうなのを探して自己責任で試してみるのだ。

ZETAリボルバーシフト

カブ系のシフトペダルはシーソーペダルなので、長くて重いのよね。
かかと側で操作をしない人の場合は、一般的なペダル形状にすることで、大きく軽量化できるはず。ただ、ハンターカブってシフトペダルの選択肢があんまりないんですよ。

できればスーパーカブ90に装着して、その操作感に感激したリボルバーシフトを装着したい。リボルバー構造によるセッティング範囲の広さと、軽さによる操作感の向上がほんと素晴らしいのよ。

リボルバーシフトについて詳しくは過去記事や公式サイトを参照してね。

ただ、ハンターカブは、シフトスピンドルから先端部までの距離がかなり長いんですよ。なので、スーパーカブに装着したリボルバーシフトでは長さが足りなかった。

画像1: ZETAリボルバーシフト

自分がハンターカブ(JA55)オーナーになったので、あらためてハンターカブへのリボルバーシフト装着にチャレンジしてみるよ。

ただ、パウダーコートしてもらった純正ペダルも凄く気に入ってるので、ツーリングのシーンに合わせて着せ替えしていこうかと思う。

画像2: ZETAリボルバーシフト

ダートバイクプラス店頭でリボルバーシフトを物色するよ

注意

今回。JA55に装着するリボルバーシフトレバーですがメーカーによる適合は取れていません。装着についてはくれぐれも自己責任でお願いします。

リボルバーシフトは様々な車種用がラインナップされているので、中にはハンターカブにも合うものがあるはず。ただ、ネットで調べてもいまいちわからないので、日本最大級のオフロード用品専門店、ダートバイクプラスで長さの合いそうなやつを探してみることにしよう。

実物を見て選ぶことができるのは実店舗ならでは。やっぱり実店舗はいいね。

散々探して一番長いのを買ったよ、それがこれ。KLX300R用。KLX300Rはたぶんカワサキのエンデューロレーサー。
品番から追ってみると、KLX300R以外にもKLX250とかDトラッカーとかにも適合してるっぽい。
そういえばスーパーカブ90に装着してたのは、CRF150R及びKLX230用だった。どうもKLXに縁があるね。

ジータレーシング(ZETA RACING) リボルバーシフトレバー レッド KLX300R ZE90-3142ダートフリーク DIRTFREAK

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付くかどうかの保証は何もないけど、とりあえずお店に展示されているリボルバーシフトの中でアームが一番長かったので、失敗覚悟で買ってみたよ。

ノーマルシフトペダルとZETAリボルバーシフト

さて、ノーマルシフトと比較してみるよ。スプラインの歯数とか径についてはなんも考えてないけど、なんとかなるといいな。

画像1: ノーマルシフトペダルとZETAリボルバーシフト

まずは長さ。ノーマルのがちょいと長い。アームが複雑な形状をしてるからよくわかんないけど、見た感じ15~20mmくらいリボルバーシフトのが短い気がする。

画像2: ノーマルシフトペダルとZETAリボルバーシフト

お次は重量を比較してみよう。
ノーマルのペダルは約379g

画像3: ノーマルシフトペダルとZETAリボルバーシフト

ZETAリボルバーシフトKLX300R用は約124g。ノーマルシフトペダルの約1/3という軽さ。素晴らしい。形状と材質の違いがあるので、軽量化効果も相当すごいね。

これは期待できますよ。うまく付けばの話だけど。

画像4: ノーマルシフトペダルとZETAリボルバーシフト

いざ装着

あとは実際に装着してみて、操作に問題ないか確認。
やってみるよ。

必要な工具
12mmソケット
ラチェットハンドル
8×10メガネレンチ

ノーマルシフトペダルを外す前に、ステップが干渉するので12mmの工具でステップを外そう。
車体底部でステップをエンジンに取り付けているボルトを外せば、ステップをずらすことができるよ。

画像1: いざ装着

工具が入る隙間が出来たら、ノーマルシフトペダルを10mmの工具で取り外して、ZETAリボルバーシフトを8mmの工具で取り付けるだけ。
意外にもシフトスピンドルへの装着は問題なかった。

画像2: いざ装着

さくっと装着完了。見た感じは特に問題なさそう。いや、ちょっと近いかな。

画像3: いざ装着

リボルバーシフト最大の特長は先端チップの取付位置を変えることで、上下左右にセッティングが可能なのよ。今回は距離を稼ぐために一番前にセットしておくよ。

画像4: いざ装着

調整範囲はこんな感じ。

画像5: いざ装着

ペダル位置の比較

さて、せっかくだからノーマルペダルとの比較をしてみるよ。
まずはノーマル。

画像1: ペダル位置の比較

こっちはリボルバーシフト(KLX300R他用)。

画像2: ペダル位置の比較

画像を重ねてみるとこんな感じ。斜めからだとおおよそ同じような位置に見える。

画像3: ペダル位置の比較

真横からもチェック。こっちはノーマル。

画像4: ペダル位置の比較

こっちはリボルバーシフト。かかと部分がないから超スッキリ。

画像5: ペダル位置の比較

重ねてみるとこんな感じ。先端のチップ部分で1/2個~1個分くらい短いね。

画像6: ペダル位置の比較

実際に試運転してみた結果

シフトの入り具合はオイル粘度とかでも変わるので、試運転をして操作感の確認は必須。
ちなみに試運転でのオイル粘度は10W-40。靴のサイズは27.5cm。

画像: 実際に試運転してみた結果

試運転してみたところ、シフトダウンもシフトアップも問題なし。
なにより、シフトペダルが軽くなったせいかシフトチェンジ時のショックも大きく減少してるし、シフトフィールが凄くわかりやすい。今まではガチャガチャしてたのが、すいすい入る感じ。

短さについては、意外と気にならなかった。というか、全然問題なかった。
かき上げ操作でシフトダウンする人には文句なくオススメ。

リプレースのロングチップにしてみた

この記事作った後に再びダートバイクプラスに寄ったところ、リボルバーシフト用のリプレースロングチップというものを発見。

先端部分をロングチップマウントにすることで、セッティングの自由度を高めてくれるアイテムね。

ジータレーシング(ZETA RACING) リプレースチップマウントLONG レッド リボルバーシフトレバー用ダートフリーク DIRTFREAK F6769(旧品番:ZE90-3912)

amzn.to

自分の場合、そのままで操作には全然問題なかったけど、純正より短いのは事実なので、これを使えばより良くなるんじゃなかろうか。せっかくなのでロングチップも買って試してみるよ。

チップマウント交換方法

装着は先端部分のEリングを外して交換するだけ。リフトがあればシフトを外さなくても作業できそうだけど、視認しづらいのでシフトを外す方が楽だと思う。
ノーマルのシフトはステップを外さないといけなかったけど、リボルバーシフトだとステップそのままでかろうじて外すことができる。

まずは8mmの工具でリボルバーシフトの固定ボルトを緩めよう。工具は、ステップを装着したままで作業するならギアレンチがオススメ。

画像1: チップマウント交換方法

ステップベースに干渉するのでボルトを完全に抜くことはできない。
でも、スピンドルにはギリギリ干渉しないとこまでは抜くことができるので、ちょうど良い位置で横にスライドすれば抜けるよ。

画像2: チップマウント交換方法

リボルバーシフトをひっくり返すと、ピンがEリングで止められてるよ。

画像3: チップマウント交換方法

先の薄いペンチとかでくるっと回すと簡単に取れる。

画像4: チップマウント交換方法

ロングタイプのチップマウントを再装着。スプリングは曲がってる方がチップマウント側ね。
そしたら車体に戻して、チップ部分を締結して完成。

画像5: チップマウント交換方法

チップマウントの比較

交換前と比較するとこんな感じ。

画像1: チップマウントの比較
画像2: チップマウントの比較

画像を重ね合わせてみると、先端チップ半分くらい前に移動するのね。これでほぼノーマルと同じ位置なはず。見た目には外側への張り出しが大きい気がしたけど、画像で比較したらノーマルもロングタイプも張り出しは同じだった。

画像3: チップマウントの比較

ロングタイプのチップマウントにしたことで、ちょっと遠くなった印象があるので、そのあたりはチップの位置で微調整。これができるのがリボルバーシフト最大のメリットね。

試運転してみたところ、長くなった分操作はよりスムーズ。あと、ペダル先端が外にオフセットされる印象。ただ、少し走ればすぐ慣れるレベル。

まとめ

画像: まとめ

ハンターカブにはシフトペダルの選択肢が少ないだけに、ここをカスタムできたのはすごく嬉しい。かかと側での操作をしない人なら凄くオススメよ。

レポート:若林浩志

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