ZETAリボルバーシフト
カブ系のシフトペダルはシーソーペダルなので、長くて重いのよね。
かかと側で操作をしない人の場合は、一般的なペダル形状にすることで、大きく軽量化できるはず。ただ、ハンターカブってシフトペダルの選択肢があんまりないんですよ。
できればスーパーカブ90に装着して、その操作感に感激したリボルバーシフトを装着したい。リボルバー構造によるセッティング範囲の広さと、軽さによる操作感の向上がほんと素晴らしいのよ。
リボルバーシフトについて詳しくは過去記事や公式サイトを参照してね。
ただ、ハンターカブは、シフトスピンドルから先端部までの距離がかなり長いんですよ。なので、スーパーカブに装着したリボルバーシフトでは長さが足りなかった。
自分がハンターカブ(JA55)オーナーになったので、あらためてハンターカブへのリボルバーシフト装着にチャレンジしてみるよ。
ただ、パウダーコートしてもらった純正ペダルも凄く気に入ってるので、ツーリングのシーンに合わせて着せ替えしていこうかと思う。
ダートバイクプラス店頭でリボルバーシフトを物色するよ
注意
今回。JA55に装着するリボルバーシフトレバーですがメーカーによる適合は取れていません。装着についてはくれぐれも自己責任でお願いします。
リボルバーシフトは様々な車種用がラインナップされているので、中にはハンターカブにも合うものがあるはず。ただ、ネットで調べてもいまいちわからないので、日本最大級のオフロード用品専門店、ダートバイクプラスで長さの合いそうなやつを探してみることにしよう。
実物を見て選ぶことができるのは実店舗ならでは。やっぱり実店舗はいいね。
散々探して一番長いのを買ったよ、それがこれ。KLX300R用。KLX300Rはたぶんカワサキのエンデューロレーサー。
品番から追ってみると、KLX300R以外にもKLX250とかDトラッカーとかにも適合してるっぽい。
そういえばスーパーカブ90に装着してたのは、CRF150R及びKLX230用だった。どうもKLXに縁があるね。
付くかどうかの保証は何もないけど、とりあえずお店に展示されているリボルバーシフトの中でアームが一番長かったので、失敗覚悟で買ってみたよ。
ノーマルシフトペダルとZETAリボルバーシフト
さて、ノーマルシフトと比較してみるよ。スプラインの歯数とか径についてはなんも考えてないけど、なんとかなるといいな。
まずは長さ。ノーマルのがちょいと長い。アームが複雑な形状をしてるからよくわかんないけど、見た感じ15~20mmくらいリボルバーシフトのが短い気がする。
お次は重量を比較してみよう。
ノーマルのペダルは約379g。
ZETAリボルバーシフトKLX300R用は約124g。ノーマルシフトペダルの約1/3という軽さ。素晴らしい。形状と材質の違いがあるので、軽量化効果も相当すごいね。
これは期待できますよ。うまく付けばの話だけど。
いざ装着
あとは実際に装着してみて、操作に問題ないか確認。
やってみるよ。
必要な工具
・12mmソケット
・ラチェットハンドル
・8×10メガネレンチ
ノーマルシフトペダルを外す前に、ステップが干渉するので12mmの工具でステップを外そう。
車体底部でステップをエンジンに取り付けているボルトを外せば、ステップをずらすことができるよ。
工具が入る隙間が出来たら、ノーマルシフトペダルを10mmの工具で取り外して、ZETAリボルバーシフトを8mmの工具で取り付けるだけ。
意外にもシフトスピンドルへの装着は問題なかった。
さくっと装着完了。見た感じは特に問題なさそう。いや、ちょっと近いかな。
リボルバーシフト最大の特長は先端チップの取付位置を変えることで、上下左右にセッティングが可能なのよ。今回は距離を稼ぐために一番前にセットしておくよ。
調整範囲はこんな感じ。
ペダル位置の比較
さて、せっかくだからノーマルペダルとの比較をしてみるよ。
まずはノーマル。
こっちはリボルバーシフト(KLX300R他用)。
画像を重ねてみるとこんな感じ。斜めからだとおおよそ同じような位置に見える。
真横からもチェック。こっちはノーマル。
こっちはリボルバーシフト。かかと部分がないから超スッキリ。
重ねてみるとこんな感じ。先端のチップ部分で1/2個~1個分くらい短いね。
実際に試運転してみた結果
シフトの入り具合はオイル粘度とかでも変わるので、試運転をして操作感の確認は必須。
ちなみに試運転でのオイル粘度は10W-40。靴のサイズは27.5cm。
試運転してみたところ、シフトダウンもシフトアップも問題なし。
なにより、シフトペダルが軽くなったせいかシフトチェンジ時のショックも大きく減少してるし、シフトフィールが凄くわかりやすい。今まではガチャガチャしてたのが、すいすい入る感じ。
短さについては、意外と気にならなかった。というか、全然問題なかった。
かき上げ操作でシフトダウンする人には文句なくオススメ。
リプレースのロングチップにしてみた
この記事作った後に再びダートバイクプラスに寄ったところ、リボルバーシフト用のリプレースロングチップというものを発見。
先端部分をロングチップマウントにすることで、セッティングの自由度を高めてくれるアイテムね。
自分の場合、そのままで操作には全然問題なかったけど、純正より短いのは事実なので、これを使えばより良くなるんじゃなかろうか。せっかくなのでロングチップも買って試してみるよ。
チップマウント交換方法
装着は先端部分のEリングを外して交換するだけ。リフトがあればシフトを外さなくても作業できそうだけど、視認しづらいのでシフトを外す方が楽だと思う。
ノーマルのシフトはステップを外さないといけなかったけど、リボルバーシフトだとステップそのままでかろうじて外すことができる。
まずは8mmの工具でリボルバーシフトの固定ボルトを緩めよう。工具は、ステップを装着したままで作業するならギアレンチがオススメ。
ステップベースに干渉するのでボルトを完全に抜くことはできない。
でも、スピンドルにはギリギリ干渉しないとこまでは抜くことができるので、ちょうど良い位置で横にスライドすれば抜けるよ。
リボルバーシフトをひっくり返すと、ピンがEリングで止められてるよ。
先の薄いペンチとかでくるっと回すと簡単に取れる。
ロングタイプのチップマウントを再装着。スプリングは曲がってる方がチップマウント側ね。
そしたら車体に戻して、チップ部分を締結して完成。
チップマウントの比較
交換前と比較するとこんな感じ。
画像を重ね合わせてみると、先端チップ半分くらい前に移動するのね。これでほぼノーマルと同じ位置なはず。見た目には外側への張り出しが大きい気がしたけど、画像で比較したらノーマルもロングタイプも張り出しは同じだった。
ロングタイプのチップマウントにしたことで、ちょっと遠くなった印象があるので、そのあたりはチップの位置で微調整。これができるのがリボルバーシフト最大のメリットね。
試運転してみたところ、長くなった分操作はよりスムーズ。あと、ペダル先端が外にオフセットされる印象。ただ、少し走ればすぐ慣れるレベル。
まとめ
ハンターカブにはシフトペダルの選択肢が少ないだけに、ここをカスタムできたのはすごく嬉しい。かかと側での操作をしない人なら凄くオススメよ。
レポート:若林浩志