以前、オフロード走行を見据えてZETAのワイドフットペグクロモリを装着してみたところ、オフだけじゃなくロードでも最高に快適で、効果の大きさに衝撃を受けたんですよ。なので今回はCT125・ハンターカブのステップについて考えてみるよ。

ワイドフットペグの効果は絶大

CT125・ハンターカブのステップって、ゴム部分を外すことでオフ向けのギザギザ付ステップになるじゃないですか。
ただ、基本的には舗装路を走ることがほとんどだし、特に外す必要は感じてなかったんですよ。

ところが、オフロードコースを走る機会があったので、それにあわせてオフロード向けのワイドペグにしてみたら、舗装路でもめっちゃ乗りやすくなって感動したのよ。

というのも、靴がステップにスッと固定されるので、脚での荷重が凄く楽になるんですよ。
個人的な感想だけど、舗装路、特に峠道が凄く走りやすくなった。

もちろんダイレクトに金属なので、足からの振動は増えるかもしれないけど、自分はステップの振動はそこまで気にならないのでデメリットなし。
それよりも、ステップをステップボードにしたんじゃないかってくらいの安定性とステップで車体をつかんでる感じが最高。

その時に装着したのはこれ、ZETAのワイドフットペグクロモリ。

ZETA ワイドフットペグクロモリ

クロモリってのは、クロームモリブデン鋼の略ね。強度は鉄の1.5倍で、伸縮性や耐衝撃性にも優れた素材。
メーカー的には「スタンディング時の安定性も向上」って謳ってるけど、シッティングでも恩恵は半端ないよ。

刃の部分もそこまでトッキントッキンに尖ってるわけじゃないから、靴へのダメージもそこまではなさそう。
トッキントッキンってもしかして方言かも。鋭く尖ってるってニュアンスね。

ジータレーシング(ZETA RACING) CT125 (JA55/JA65),CL250/CL500 ワイドフットペグ クロモリ

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以前、元IAの鈴木友也さんにライテクを教えてもらったときも「足裏の感覚が大事」と教わったんだけど、それが物凄く明確になる感じ。
足裏を意識するだけですごく走りやすくなるんだけど、ワイドペグだとそこまで強く意識しなくてもしっかりとステップに接地してるというか。

特にニーグリップの難しいハンターカブでは、ステップ荷重の重要度も高いわけで、ほんと一度ワイドフットペグを体験してみて欲しい。
オフロード走行しない人にはあまり馴染のないアイテムかもだけど、そういう人にこそ体験してみて欲しい。

ZETA アドベンチャーフットペグ

さて。ワイドフットペグクロモリはオフ特化型なんだけど、ZETAからはさらに汎用性の高いモデルも出てるのよ。
それがアドベンチャーフットペグ。純正同様にゴムカバーを脱着することで、オンオフいずれにも対応できるぞ。カラーは2色展開。

ZETA アドベンチャーフットペグ CT125 '20-23 (JA55, JA65) ブラック ZE93-0120

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ZETA アドベンチャーフットペグ CT125 '20-23 (JA55, JA65) レッド ZE93-0122

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ゴムカバー部分は工具無しで脱着できるので、ツーリング中に変更するのも簡単。幅はワイドフットペグクロモリよりも幅広な60mm。ちなみにワイドフットペグは約50mm。さらにステップ位置を三段階に調整できるので、自分にあったセッティングもできるよ。
振動吸収性能の高いゴムカバーを装備することで、ロングツーリングでの疲労も軽減してくれるという、二刀流タイプ。
カバーを外せば、ワイドフットペグクロモリよりも鋭いステンレーブレードが現れる。複数の金属素材を使ってることもあり、見た目も美しく、ドレスアップ効果も期待できるぞ。

ロンツーの多い人はアドベンチャーフットペグがオススメ。

ステップを交換してみる

せっかくだからステップの交換手順を説明していくよ。

基本的にはラジオペンチピンを押し出す道具があればOK。自分はショックレスハンマーを使ってる。
ただ、ハンターカブの右側ステップに関しては、クランクケースカバーを外す必要があるので注意してね。
というわけで、より手数の多い右側ステップで作業していくよ。

ピンを抜きたいんだけど、クランクケースカバーに干渉して抜けないので、まずはカバーを外そう。

画像1: ステップを交換してみる

工具は8mmのソケット。

画像2: ステップを交換してみる

外すとこんな感じ。実はこの作業をしてて、クランクケースカバーのディテールアップをしたくなったんですよ。

画像3: ステップを交換してみる

そしたら割りピンを外すよ。左ステップの場合はここから作業が始まる。

画像4: ステップを交換してみる

ラジオペンチとかで丁寧にね。
もしピンを破損してしまった場合は、純正品番94201-20180ね。
サイズでいうと2.0×18

画像5: ステップを交換してみる

ピンを抜くとワッシャーが外れるので失くさないようにね。

画像6: ステップを交換してみる

あとは、優しくピンを抜くよ。
バネ部分を抑えるようにすれば、そんなに力を掛けなくても外すことができるはず。

画像7: ステップを交換してみる

ピンが抜けるとバラバラになるので、スプリングを飛ばさないように。
あと、バネの向きを忘れないようにね。

画像: バネの折れてる部分がステップ側。

バネの折れてる部分がステップ側。

ワイドフットペグは車種専用なので、バネをそのまま付けてピンを戻すだけ。
バネの折れてる部分をステップに引っ掛けるようにね。

画像8: ステップを交換してみる

こういう感じで、バネを押し込むと手でピンを入れることができるよ。

画像9: ステップを交換してみる

そしたら忘れないようにワッシャーを戻そう。

画像10: ステップを交換してみる

あとは、割りピンを通してひん曲げて完成。

画像11: ステップを交換してみる

装着したら念のためステップを動かして、動作確認してね。

画像12: ステップを交換してみる

比較してみる

さて。
ステップ交換も無事にできたので、純正ステップ、ZETAワイドフットペグクロモリ、ZETAアドベンチャーフットペグを比較していくよ。

純正ステップ

見慣れた純正ステップ。このゴム部分、すぐ減るのよね。

画像1: 純正ステップ

ステップラバーを外すと爪部分が露出してオフ向けのステップになるよ。それにともなってバンクセンサーもなくなるので、見た目もスッキリ。

画像2: 純正ステップ

上から見るとこんな感じ。幅は実寸で約44mm

画像3: 純正ステップ

ZETA ワイドフットペグクロモリ

見た目にも、純正よりかなりいかついビジュアル。
なんといっても、爪部分がそこまで鋭くないのが靴を選ばなくて実に使いやすい。

画像1: ZETA ワイドフットペグクロモリ

純正と比較するとかなり大きく見えるけど、幅は実寸で約50mm。純正より6mmワイドなだけなんだけど、効果はまじで絶大よ。

最初装着したときは、あまりにも接地感が良すぎて純正よりも何倍も大きく感じた。

画像2: ZETA ワイドフットペグクロモリ

ZETA アドベンチャーフットペグ

ラストはアドベンチャーフットペグ。純正よりラバー部分の溝が深くて実にスタイルがよろしい。
溝が深いということは、振動吸収性能にも期待大。ロングツーリングなら基本はこの状態で良さそう。

画像1: ZETA アドベンチャーフットペグ

ラバーを外すとこんな感じ。美しいステンレスブレードが顔を出す。
純正と違って工具なしで簡単にラバーを外すことができるので、ロングツーリング中でも林道や峠ではこの状態にしてホールド性を高めることもできるよ。

画像2: ZETA アドベンチャーフットペグ

幅は実測で約60mm。今回紹介した中では一番幅広。幅があるけど、ステップ位置を中央、前方オフセット、後方オフセットの三段階で調整できるので位置調整できる。セッティング機構は、特にスタンディング時に効果が大きいかも。

画像3: ZETA アドベンチャーフットペグ

まとめ

これまで気にしてなかったワイドフットペグなんだけど、オフイメージのあるハンターカブには、スタイル的にも良く似合うし、とにかく走りやすくて最高。
オフロード走行する人には定番かもしれないけど、そうじゃない人にも是非お勧めしたい。

レポート:若林浩志

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