ウェア自体の通気性を高めよう
モトクロスジャージ
まずはライダーの着る物から。
夏といえばメッシュ系ウェアが定番だけど、個人的なオススメはオフロード用のジャージであるところのモトクロスジャージ。オフロード用だけど、オンロードで使うとこれがまた快適なんですよ。
なんせ過酷な状況で走ることを想定してるだけあって、通気性が半端ないのよ。
あと軽いし、吸水速乾性が高いから、濡れてもすぐ乾く。
そんなモトクロスジャージの中でも手を出しやすいのがDFGのソリッドジャージ。ジャージって意外と高くて、1~2万円くらいするんだけど、これはなんと税込4400円。安いけど、オフロード専門ブランドのDFGが開発してるので、性能はお墨付き。
ゆったりとしたシルエットとストレッチメッシュ生地の採用で、内部にプロテクターをつけてもストレスない着心地よ。
クール系インナー
汗による不快さを軽減してくれるのが、クール系インナー。
こちらも吸水速乾生地を採用してて、汗を素早く処理することで、肌の不快さを軽減してくれるよ。汗まみれだと、体に熱がたまる感じがするからね。
胸部プロテクターとの摩擦を軽減するという意味でも着ておくことで快適度アップ。
クール系インナーにはパンツタイプもあるよ。汗でズボンがべったり貼りつくとかの不快さを軽減してくれる。最近は夏にレギンスってのも定番になりつつあるけど、それのバイク版ってイメージ。
プロテクター自体をメッシュインナーに装着するというのも効果的。
デイトナのメッシュインナープロテクターなら、胸部、背中、肘、肩にプロテクターを装着できる上にメッシュの通気性とストレッチ性があるので、非常に使い勝手が良いよ。
下記リンクはメッシュインナーのみでプロテクター別売り。もちろんプロテクター付きのものもあるし、耐切創バージョンもあるよ。
シートの通気性をアップさせると尻が快適
バイク自体に装着するアイテムだけど、防寒ならは色々あるけど暑さ対策って意外と出来ることが少ないのよね。中でも効果的なのは、通気性を良くするシートカバー。
これがないと尻に汗かきまくってとても不快なのよね。個人的に夏の必需品。
駐車時にシートが熱くなるのもかなり改善されるし、高さが増すので座り心地も相当改善されて、尻の痛みも軽減するという素晴らしいアイテム。
カブの場合はタケガワのSサイズがオススメ。スーパーカブでもハンターカブでもばっちりフィット。
そのほか、各車からさまざまな形状のものが出てるので、好みに合わせて選んでね。
熱中症対策は水分補給が必須
夏場のロングツーリングで推奨したいのがハイドレーションバッグ。
ハイドレーションバッグってのは、カバンに水を入れてストローでいつでも吸うことができるっていうもの。登山なんかではかなり定番化してるみたい。
大抵はぺったんこなリュック形状で、ショルダーベルト部分に吸い口を付けておいて、必要になれば取り外してちゅーっと水が吸えるってワケ。
実は以前SSTRに行ったときに、ハードエンデューロとかにも参加している人が、ハイドレーションバッグを使ってて、すごく快適そうだったのよ。
なんせ長距離を走るだけに、水分補給が必要になるんだけど、道の駅とかの休憩ポイントまで遠いこともままあるわけで。そういうときに、すごく便利そうだったのよね。
最近はやりのハードエンデューロなんかでは、ハイドレーションバッグがレギュレーションで義務付けられてたりもするくらい、効果絶大。ハードエンデューロだと、バイクを押して坂を上ったりもするからね。過酷な状況で活用されるアイテムってのは、信頼度が高いわけで。
ちなみに、基本的に水を入れることを想定してるけど、ハードエンデューロとかの過酷なシーンでは、ポカリとかを入れることもあるらしい。ただ、水以外のものを入れる場合はくれぐれも自己責任で。水でもそうなんだけど、熱さで水分が腐敗するかもだし、水以外のものを入れると洗浄が大変になるからね。
ただ、ハードエンデューロではそういう手間以上に、ポカリとかの水分補給が重要なのかも。
ちなみに、自分はこういうウエストバッグタイプを購入したよ。
背中に背負うタイプよりもゆとりのある設計なので、サイフやスマホ、簡単な車載工具くらいなら収納できてツーリングには最強じゃないかな。
ただ、このモデルは在庫限りなんですよ。なので気になった人はお早めに。
モデル最終ってことを受けてか、アマゾンだとプレ値になってるので、ダープラとか実店舗であるダートバイクプラスなんかでの購入がオススメ。
直射日光からスマホも守ろう
スマホに使われてるリチウム電池は熱で劣化することもあって、一定以上の温度になると動作が制御されちゃうのよね。なので、夏の直射日光にあたってるとすぐにスマホが動くなっちゃう。
そこで効果的なのがスマホマウントのシェード。日よけとしてだけじゃなく、日中でも画面が見やすくなる効果もあり。
休憩時には日陰や空調ウエアを活用しよう
今や男子でも日傘は必需品
バイクを降りた時のアイテムだけど、日傘があると熱中症のリスクを減らすことができるよ。ここ数年の猛暑で、大きく需要の高まった日傘だけど中でも人気がモンベルのサンブロック。
モンベルだけあって、軽くてコンパクトで性能が超優秀。バイクに限らず一本持っておきたい。
空調ウエア
夏のイベント参加なんかで、バイクを降りてからの時間が長いときは、ファン付きの空調ウエアが効果絶大。専用バッテリーを使用するタイプはパワフルだけどバッテリーの値段がちょっとお高め。
なので自分はモバイルバッテリーで駆動するファンを買って使ってる。
ワークマンとかホームセンターにいけば、ファン用の穴が開いた服が2900円くらいから売ってる。ファンを取り付ける穴径はたいていの場合9cmなので互換性あるのよ。なので、モバイルバッテリー対応ファンとファン対応ウェアを組み合わせることで、かなり自由度が高くなるよ。
あと、こういうファン取り付け部分のキットも売ってる。こいつを使えばどんな服でも空調ウエアになるよ。
ラーツーとかならタープが便利
ツーリングしてラーメンを食べる、いわゆるラーツーとか、目的地でデイキャンプ的に楽しむ場合はタープを用意しておこう。
マエヒロシェルターなら設営簡単で積載コンパクト。ポール一本立ててペグダウンするだけで、快適な日陰空間を作ることができるぞ。直射日光はほんとやばいからね。
まとめ
冷やすためのアイテムとしては水冷服や、ペルチェ素子を使ったネッククーラーとかウェアとか、暑さ対策アイテムはどんどん進化してる。ただ、今回は自分が使ったことのあるアイテムに絞ったけど、夏のライディングを快適にするために、さらなるアイテムの登場を期待したい。
いずれにせよ、くれぐれも熱中症には気をつけてね。
レポート:若林浩志