2024年5月。日本の千葉県で2年間かけて作られていたスーパークロスコースが、ついに完成しました。一体どんなコースなのでしょうか

画像1: 日本でスーパークロスの練習ができる「REAL RIDE SX-PARK」

REAL RIDE SX-PARK
〒270-1603 千葉県印西市吉高1901
営業日:土/日/祝
※完全予約制(予約の連絡はオーナー大石一斗氏のインスタグラムへDMを)
走行時間:10:00〜17:00 ※12:00〜13:00はお昼休憩で走行不可1日
走行料:
フルサイズマシン:¥4000(税込)
85ccマシン:¥3000(税込)
50cc/65cc/ファンバイク:¥2000(税込)※ミニコース走行のみ

画像: 2 lap supercross prep at REAL RIDE SX PARK youtu.be

2 lap supercross prep at REAL RIDE SX PARK

youtu.be

千葉県印西市にある「REAL RIDE SX-PARK」というコースをご存じでしょうか。ホームページなどでの発信はほとんどなく、初めて聞くという方も多いかもしれません。ここは15年以上前からオープンしており、2年前に大規模なコース改修を開始。そして2024年5月、コースのリニューアルを終え、再びオープンします。ちなみに同コースはOff1編集部伊澤が幼少期から練習に通っていた場所で、今回もコースを運営する大石一斗氏から「スーパークロスのコースが完成した」と連絡をいただきました。モトクロスではなく、”スーパークロス”のコースです。一体どんな風に仕上がっているのか、今回完成直後のコースにお邪魔して取材をさせてもらいました。

話を聞いたのはコースビルダー兼オーナーを務める大石氏。ここ2年間はコース改修のためレース参戦を休止していますが、全日本モトクロス選手権を走るIAライダーで、現在IA1クラスで活躍している⼤倉由揮選手や⼤城魁之輔選手らとともにIB OPENクラスでトップを争ってきた選手です。幼少期からAMAスーパークロスを見始め、その魅力に惹かれてスーパークロス参戦を目指し、ついにコースまで作ってしまった……生粋のスーパークロスマニアと言っても過言ではないでしょう。

本場アメリカと同じパターン、同じ距離。
スーパークロスを日本で練習できる

オフロードレースのカテゴリの中には、スタジアムやアリーナなどの屋内で行うスーパークロスと、土地の地形を生かした屋外コースで行うモトクロスの2つがあり、日本では主にモトクロスが盛んに行われています。一方アメリカなど海外ではモトクロスに加えて興行的に集客しやすいスーパークロスも盛大に行われており、どちらにも熱狂的ファンがついています。

また、スーパークロスは屋内という限られたスペースにコースを作るため、広大な土地を利用したモトクロスコースよりもタイトなレイアウトとなっています。さらに高さを生かしたジャンプやスーパークロスでしか見られないセクションもあるなど、テクニカルな特徴が魅力です。今回リニューアルオープンを果たす「REAL RIDE SX-PARK」は、屋内ではないものの、AMAスーパークロスで使われているセクションの距離感やフープスのピッチなども全て調べて設計し、忠実に再現しています。

大石氏に話を聞くと、「僕はモトクロスを始めた時からずっとスーパークロスを観てきて、いつかその舞台に立ちたいという目標を持って今も練習を重ねています。目標を達成するには本場のアメリカへ行って練習するのが一番早いのですが、現地での生活などを考えると費用もかかります。そこで、スーパークロスのコースを日本に作ろうと考えました。スーパークロスのセクションは3連ジャンプやフープスなど決まったパターンがあって、会場によってそれらの配置を変えています。つまり、本場と同じセクションを作れば、アメリカへ行かずとも練習ができると思いました」とのこと。ちなみにコースは前のオーナーから引き継いだ場所だといいます。

一体どんなコースに仕上がっているのでしょうか。早速、コースを見ていきましょう。

スタート〜13連リズムセクション

画像1: スタート〜13連リズムセクション

まずはスタート地点。自作のスタートゲートを飛び出してまずはストレートを進み、左コーナーへと入っていきます。

画像: コーナーの角度や幅も本場に合わせている

コーナーの角度や幅も本場に合わせている

画像2: スタート〜13連リズムセクション

そしてリズムセクション。ここはコーナーを折り返し地点として同じセクションを往復するルートで、往路は11個、復路は13個のジャンプが連なっています。大石氏は「スーパークロスは長くて13個のリズムセクションがあって、それは絶対に作りたかった」とこだわりを持っているとのこと。

画像: 3つからの……

3つからの……

画像: ステップオン・ステップオフがあり……

ステップオン・ステップオフがあり……

画像: そして4つ……

そして4つ……

画像3: スタート〜13連リズムセクション

大石氏にリズムセクションの間に立ってもらうとこの通り。サイズ感が伝わるでしょうか。

20m弱の3連ジャンプ

画像2: 日本でスーパークロスの練習ができる「REAL RIDE SX-PARK」
画像3: 日本でスーパークロスの練習ができる「REAL RIDE SX-PARK」

リズムセクションを終えた後に現れるのが飛距離20m弱の3連ジャンプ。さらに着地後すぐにコーナーがあります。これはスーパークロスならではの特徴で、着地後のコーナーへの対応まで考えて飛距離を合わせる、繊細な技術が必要となります。

AMAスーパークロスで取り入れられているドラゴンズバック

画像: AMAスーパークロスで取り入れられているドラゴンズバック
画像: 横から見たドラゴンズバック

横から見たドラゴンズバック

タイトコーナーとリズムセクションをこなすと、ドラゴンズバックが待ち構えています。これは昨今スーパークロスで取り入れられているセクションで、ジャンプの飛び出しがフープスのようになっています。ドラゴンズバックの後には右コーナーがあり、ここも飛距離を間違えると一瞬で走りのリズムが崩れてしまうテクニカルなセクションです。

高さあり長さあり、10連フープス

画像4: 日本でスーパークロスの練習ができる「REAL RIDE SX-PARK」
画像5: 日本でスーパークロスの練習ができる「REAL RIDE SX-PARK」

コースの終盤には10個のこぶが連なったフープスがあります。サイズ感は写真の通り。一つ一つのこぶが尖っており、膝まで隠れるくらいの高さがある規模感はまさにスーパークロス。

18mのフィニッシュジャンプ

画像6: 日本でスーパークロスの練習ができる「REAL RIDE SX-PARK」
画像7: 日本でスーパークロスの練習ができる「REAL RIDE SX-PARK」

最後にフィニッシュジャンプがあります。こちらは2連ジャンプになっていて、飛び出しから着地までの距離が18mで設計されています。大石氏でもこのフィニッシュジャンプを初めて飛んだ時は怖さを感じたと話し、瞬時の判断力と対応力が鍛えられるコースとなっています。

将来のAMAライダーを育てる、キッズライダー向けミニコース

画像8: 日本でスーパークロスの練習ができる「REAL RIDE SX-PARK」

本コースの横には、オーバルや8の字といった基礎練習ができるフラットコースと、65ccや85ccマシンといったミニモト向けのコースがあります。こちらもフープスやリズムセクションが揃っており、初心者向けというよりは中級〜上級者レベルで作られています。これについて大石氏は「これから活躍していくキッズライダーを育てたいという気持ちで作りました。日本ではジャンプ技術を磨くことができるコースが少ないと感じています。自分は65ccに乗っている時にジャンプをすごく練習していて、それが今に生きているので、ミニスーパークロスコースを走ることで、そのテクニックを練習していってほしいと思っています」

また、KX110やCRF125F、TTR125などのファンバイクで遊ぶのにも楽しいコースだといいます。大石氏のインスタグラムではその走行動画が載っているためぜひチェックしてみてください。

スーパークロス好き、集まれ!

画像9: 日本でスーパークロスの練習ができる「REAL RIDE SX-PARK」
コースについて大石氏は、「正直、初級〜中級者はターゲットにしていなくて、上級者向けに仕上げています。僕自身もこのコースを海外を目指すための練習場所としているので、同じようにスーパークロスが好き、スーパークロスを目指しているというライダーはぜひ走りに来てほしいです」とのこと。千葉県ということで都市部からのアクセスも良好。興味のある方はぜひ足を運んでみてください。

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