文:太田安治/写真:赤松 孝、南 孝幸/モデル:平嶋夏海
ディーライド「ミラー 一体型ドライブレコーダー」テスト&レポート

D-ride
ミラー 一体型ドライブレコーダー DR-05BP
税込価格:4万8950円
対応バックミラーネジ径:10mm(左右セット・左正ネジ/右逆ネジ・正逆変換アダプター同梱)
販売元:プロト
前後同時録画のドラレコをバックミラーに内蔵
事故や事件の際に客観的事実を証明できるドラレコ(ドライブレコーダー)。自動車では当たり前のアイテムとなってきたが、オートバイへの装着率はまだ低く、ジワジワと伸びている状況。
その理由の一つが装着の面倒さだ。既存のドラレコはレコーダー本体をシート下などに設置してから車体側アクセサリー電源に接続し、さらに前後カメラや手元スイッチ、製品によってはGPSアンテナをレコーダー本体に接続する。カメラの取り付けや配線を通す作業はかなり面倒だし、本体やカメラの設置場所に困る車種も少なくない。
この『ディーライド』はレコーダー本体と前後カメラを右側バックミラーに内蔵することで厄介な配線の引き回しを不要とした新発想のドラレコ。USBで給電でき、ハンドルまわりにUSBソケットがあれば新たに電源ケーブルを引きく必要もない。既存のバックミラーと交換するだけなので装着時間は両側で5分程度だった。
専用アプリを入れたスマホとWi-Fi接続してスマホ画面を見ながら画角を調整し、動画ファイルの分割時間や録音のオン/オフ、衝撃感知センサーの感度を設定すれば準備完了。ドラレコの開始/終了はメインスイッチに連動するから特定の操作は不要だ。
定評のあるSONY製センサーを使用したカメラは垂直方向82度、水平方向150度というワイドな画角。フルHD画質にWDR機能付きで夜間やトンネル内でもクッキリとした動画が撮れ、即座にスマホ画面で確認できるのも便利。
装着も操作も簡単だから、ドラレコは初めて、という人にもお勧めできる。

カメラはミラーボディに埋め込まれていて、ミラー位置を自分に合わせてから同梱の治具で画角を調整する。写真は電源コードをタイラップでステーに沿わせた状態。車体側12V電源用ケーブルも同梱されている。

右側のミラーに前後カメラとレコーダーを内蔵。ミラー本体はIP65、カメラ部分はIP67企画の防水・防塵仕様で、雨中の高速道路走行でも心配ない。

ミラーボディ下部にマイクロSDカード(256GBまで対応)が収まる。スマホアプリで再生できるため、カードを抜き差しする必要があるのはPC上で再生する場合のみ。
走行中に自分のライディングフォームが見られることは他のドラレコにはない特徴。カメラが右側ミラーに着いている関係で、後方の画像は右側面がメインになる。

前方の画像

後方の画像
スマホアプリ(Android、iPhone両対応)で前後映像のプレビューや再生、各種設定などが行える。写真はファイルのサムネイル表示画面。

ディーライド 走行動画
www.youtube.com
テスター太田安治の欲張りリクエスト
画質と操作性に不満なし。ミラーボディから伸びる電源コードが少し目障りなので、ミラーステーを中空にして中を通せばスッキリするはず。レトロ系やストリート系にマッチするミラーボディデザインの別バージョンも欲しい。
文:太田安治/写真:赤松 孝、南 孝幸/モデル:平嶋夏海