文:太田安治/写真:赤松 孝、南 孝幸/モデル:平嶋夏海
ディーライド「ミラー 一体型ドライブレコーダー」テスト&レポート
前後同時録画のドラレコをバックミラーに内蔵
事故や事件の際に客観的事実を証明できるドラレコ(ドライブレコーダー)。自動車では当たり前のアイテムとなってきたが、オートバイへの装着率はまだ低く、ジワジワと伸びている状況。
その理由の一つが装着の面倒さだ。既存のドラレコはレコーダー本体をシート下などに設置してから車体側アクセサリー電源に接続し、さらに前後カメラや手元スイッチ、製品によってはGPSアンテナをレコーダー本体に接続する。カメラの取り付けや配線を通す作業はかなり面倒だし、本体やカメラの設置場所に困る車種も少なくない。
この『ディーライド』はレコーダー本体と前後カメラを右側バックミラーに内蔵することで厄介な配線の引き回しを不要とした新発想のドラレコ。USBで給電でき、ハンドルまわりにUSBソケットがあれば新たに電源ケーブルを引きく必要もない。既存のバックミラーと交換するだけなので装着時間は両側で5分程度だった。
専用アプリを入れたスマホとWi-Fi接続してスマホ画面を見ながら画角を調整し、動画ファイルの分割時間や録音のオン/オフ、衝撃感知センサーの感度を設定すれば準備完了。ドラレコの開始/終了はメインスイッチに連動するから特定の操作は不要だ。
定評のあるSONY製センサーを使用したカメラは垂直方向82度、水平方向150度というワイドな画角。フルHD画質にWDR機能付きで夜間やトンネル内でもクッキリとした動画が撮れ、即座にスマホ画面で確認できるのも便利。
装着も操作も簡単だから、ドラレコは初めて、という人にもお勧めできる。
走行中に自分のライディングフォームが見られることは他のドラレコにはない特徴。カメラが右側ミラーに着いている関係で、後方の画像は右側面がメインになる。
スマホアプリ(Android、iPhone両対応)で前後映像のプレビューや再生、各種設定などが行える。写真はファイルのサムネイル表示画面。
テスター太田安治の欲張りリクエスト
画質と操作性に不満なし。ミラーボディから伸びる電源コードが少し目障りなので、ミラーステーを中空にして中を通せばスッキリするはず。レトロ系やストリート系にマッチするミラーボディデザインの別バージョンも欲しい。
文:太田安治/写真:赤松 孝、南 孝幸/モデル:平嶋夏海