2024年4月14日(日)に開催された茨城4ミニクラブ「Z改」が主催する「第20回記念 茨城4MINIラウンドラリー」で撮影したミニバイクを紹介しよう。
文・写真:山ノ井敦司

モンキーの中でも丸目2灯のヘッドライトやオフロード車のような外装で、特別な存在となっているモンキーバハをベースとしたマシン。フレームのロング化(約3cm)や車高、アクティブのゲイルスピードで12インチ化することで、純正に比べてかなり大柄な車体に仕上げた。

外装は純正そのままかと思いきや、チーム員の染谷工房によりパール塗装仕上げで、見る角度によって艶やかな色味に。言われなければ気づかない部分かもしれないが、こういったこだわりがたまらない。フロントフォークはNSF用で、ステム間にライトステーを担うカバーを装着。そのカバー部をブルーにすることで純正風な仕上がりとなっているのにも注目してほしい。

画像1: 玄人ならではの隠し技が煌る! モンキーバハベースのフルカスタムマシン

このマシンで最もポイントとなる部分はこのリアまわり。純正ではツインショックのモンキーだが、リアはモノショック化。それもただのモノショックではなく、スイングアームはOVERからリリースされていたOV-25アルミフレームに用意されたものを組み合わせるためにフレームに加工を施し、CRF50F(キッズモトクロッサー)のようなリアショックのマウント方法に変更することで、他にはない仕上がりに。リアショックにはターコイズブルーのスプリングがアイキャッチのナイトロンを組み合わせた。

画像2: 玄人ならではの隠し技が煌る! モンキーバハベースのフルカスタムマシン

フレームはロング加工以外に一旦ネック部分をカットし、カットしたネック部を上にあげ再溶接。そうすることでステムの位置も上に上がり、フォークを突き出すことなく装着できるようになっている。元々下側にあったガゼット部分も一旦取り外し、上側に移設されている。ネックにはフルチューンエンジンに合わせオイルクーラーを装備。こういった加工は長年のモンキーをカスタムしてきたオーナーならではのアイデア。

エンジンはSP武川製DOHCキットで124cc化され、ネクト製乾式クラッチの組み合わせ。キャブはTDMRで、フレームギリギリにマウント。奥にはTERAMOTOのT-REV(減圧バルブ)も装着。ヘッドやシリンダー、ジェネレーターカバーは結晶塗装で仕上げ、独特な質感に仕上げた。

画像5: 玄人ならではの隠し技が煌る! モンキーバハベースのフルカスタムマシン

マフラーはチタンサイレンサーにカーボンエンドがレーシーな装いのヨシムラ製トライコーン。もはや廃盤となってしまっている商品だが、4ミニカスタム全盛期にはほとんどのハイエンドマシン、しっかりと性能を出したいユーザー・マシンに装着されていた1本。

メーターは純正のユニットをベースに、スピードメーターにはSP武川製160キロメーターを移植。ブレーキ・クラッチマスターはゲイルスピード製で、ハイスロはアクティブ製を装着。各パーツのチョイスにただのドレスアップではなく、性能へのこだわりが感じられる。

サーキット走行、レースを楽しむオーナーだけにブレーキキャリパーを留めるボルトやエンジン周辺のボルトなどにはワイヤリングを施し、アクセル側にはレバーガードを装着。その他にも各部のボルトにマーキングするなど、走りにこだわった仕上がりが各所に見られる。

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