2024年4月14日(日)に開催された茨城4ミニクラブ「Z改」が主催する「第20回記念 茨城4MINIラウンドラリー」で撮影したミニバイクを紹介しよう。
文・写真:山ノ井敦司

1982年登場にレジャーバイクとして登場し、今では貴重なマシンとなったモトラをベースに作り上げたマシンは友人とフレームから製作した1台。メインフレームこそモトラだが、ショート化されたリアのループフレーム部分はズーマー、小さなキャリア部分はリトルカブ、シャリィのフロントフォーク、モンキー用にリリースされるカスタムパーツを組み合わせ、オーナー曰くキメラ仕様というマシン。

4ミニを代表するモンキーはカスタムするにも専用品が多くリリースされているので、カスタムは容易だが、このモトラとなると話は別。専用のカスタムパーツはほぼゼロに等しく、何をするにも流用や加工前提。そのモトラをここまで仕上げたオーナーには脱帽だ。

モトラの特徴でもあるフレームの穴からはヨシムラ製キャブを飛び出すように取り付け。通常の4ミニのようにエンジン上にスペースのないモトラならではのアイデア。エンジンはキタコ製のDOHCキットで、クラッチには武川製乾式クラッチを合わせた。ヘッド下に取り付けられるオイルクーラーからアクティブのサーモスタットを介して、エンジンまで繋げられるオイルラインは、複数のフィッティングを組み合わせてうまく取り付けられる。

マフラーは他車種用のアクラポビッチ製サイレンサーを使い、エキパイはエンジン下で複雑な取り回しでトグロを巻くことで管長を稼ぎフルチューンエンジンから放たれるパワーをフルに発揮。エキパイはもちろんワンオフ品。

前後ブレーキはシフトアップから発売されるビレットキャリパーを使ってディスク化。コンパクトな見た目で、限られたスペースで取り付けられるということで人気の商品。自社の国内工場にて生産されるMADE IN JAPANの逸品。

ホイールはミニバイクで多い合わせタイプのホイールで、真ん中に挟むスペーサー部分をデザイン性が高いものにしたり、厚さを太くすることでオーナーの個性を表現。フォークに取り付けられたダンパーは純正タイプのフォークをそのまま使用する人に人気。チェーンなど細かいパーツのカラーを車体色と合わせることでマシンの統一感もUP。

シート下に用意される純正のガソリンタンク。その後部は通常はバッテリーを収めるケースが用意される部分だが、うまくまとめることでガソリンのサブタンクを装備。更に後部にはオイルキャッチタンクが装着される。

文・写真:山ノ井敦司

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