まとめ:斎藤ハルコ/写真:井上 演
※神社境内での撮影は、特別な許可を得ています。
※この記事は、月刊『オートバイ』2024年9月号に掲載したものを一部編集して公開しています。
今回のゲストはアーティストの加藤ノブキさん
加藤さんの叶えたい目標
其の1.バイクカルチャーを盛り上げるため、イラストレーターやデザイナーならではの視点から新しい提案をしたい!
其の2.バイクアート、アパレル、グッズなどの事業を大きくしていきたい!
多彩なバイク関連事業を手掛ける人気アーティストが登場!
僕、佐々木優太が、全国の神社を参拝して得た知識や経験を活かした“神社ソムリエ”として、ゲストのお人柄や願い・目標に合う神社へご案内するこの連載。第41回目のゲストはアーティストであり、近年はバイクに関するデザインやアートワークも数多く手掛けている加藤ノブキさんがご登場くださいました!
加藤さんは2024年の東京モーターサイクルショーのキーデザインを担当されていたので、ヘルメットを被ろうとする女性の横顔が印象的なポスターを覚えている方は多いのではないでしょうか。また、僕も愛用しているアライ・ラパイドNEOの「リアクト」と「オーバーランド」のグラフィックデザインを担当。
2019年にオープン以来、南箱根の立ち寄りスポットとして大人気の「バイカーズパラダイス」のアートワークを担当されたアーティストの一人でもあります。
加藤さんが担当した作品をPICK UP
さらに2019年から“バイクのある日常”をテーマにしたバイクアートレーベル「HAVE A BIKE DAY.」をスタート。
今回、加藤さんが着用されているTシャツをはじめ、ライダー心をくすぐるアパレルウエアや小物を多数デザイン制作しており、ナップスなど二輪用品店でも販売しています。
スペシャルトークでは、僕と加藤さんの共通点であるラパイドNEOの話をはじめ、バイク関連のお仕事を始めたきっかけなど、たっぷりお聞きしています!
加藤さんの愛車のこだわりポイント
FANTIC CABALLERO FlatTrack 250
佐々木優太の今回の相棒
Honda CL500
ツーリングの目的地は福島県の大國魂神社
“いわきの大黒様”はいわき市最古の神社
創建は約1300年前とされる神社で全国から信仰を集める“いわきの大黒様”。御祭神は国づくりと産業守護の神様オオナムチノミコト(=オオクニヌシノミコト)で、大黒様の名でも知られています。
さらに息子のコトシロヌシノミコト(恵比寿様としても有名)もお祀りしており、国土平安・産業発展はもとより、縁結び・商売繁盛・厄除け・子授け・家内安全のさまざまな御神徳がある、福島県浜海道(浜通り)の総鎮守です。
\ 加藤さんだから /
おすすめの3つの理由
1.ライダーウェルカムでバイク乗りが集う神社
→バイクカルチャーの盛り上がりにつながる
2.御祭神の一柱は国をつくり産業を興した神様
→いま加藤さんが手掛けてる事業の繁栄を祈願
3.国づくりの神様と極小を司る神様が御祭神
→大観と細やかさの両方が必要な芸術に通じる
商売繁盛の大黒様×恵比寿様でご利益も2倍期待できる⁉
加藤さんが事前アンケートに書かれていた現在の目標は2つ。「イラストレーターやデザイナーならではの視点で、バイクカルチャーを盛り上げるために新しい提案をしていきたい」、「今手掛けているバイクアート、アパレル。グッズなどの事業を大きくしていきたい」というものでした。また、強いて挙げるならという前置き付きでしたが、「背中が痛み眠りが浅い」というお悩みも。
そこで僕がご案内したのは、福島県いわき市の大國魂神社。“いわきの大黒様”として親しまれており、大黒様と恵比寿様という商売繁盛や招福、豊穣をもたらす福神をお祀りすることから、ひそかに“宝くじが当たる神社”としても人気を集めています。
御刻印の参加神社となってからライダーの参拝者がかなりの増えており、加藤さんの今後のさらなるご発展を祈願する神社としてピッタリ。さらに御祭神の一柱のスクナヒコナノミコトは、大黒天の名で知られるオオクニヌシノミコトが国づくりの時にペアを組んでいた神様であり、医療の神様でもあります。背中の痛みにも何かあやかりを受けられるのではと考えたのでした。
神職はバイク好きの御夫婦
神職の山名さんご夫妻は御刻印集めに参加し、二輪駐車場を整備したことでライダーの参拝者が増えたことから揃って二輪免許を取得。今年、奥様はハーレーのX350、禰宜はZ900RSを購入し、社務が終えてから、毎日のように走りに行くほど、バイクに夢中になっています。