これまで巡った神社は1万5000社を超える神社ソムリエの佐々木優太が、バイク好きのゲストにぴったりの神社を選び、ご案内するこの連載。今回はアーティスト活動と並行して、バイクにまつわるさまざまなデザインやイラストを手掛ける加藤ノブキさんの登場です!
まとめ:斎藤ハルコ/写真:井上 演
※神社境内での撮影は、特別な許可を得ています。
※この記事は、月刊『オートバイ』2024年9月号に掲載したものを一部編集して公開しています。

加藤ノブキ×佐々木優太 開運ツーリングトーク

画像: 「バイクの仕事がいきなり増えたのはラパイドNEOの仕事から」(加藤ノブキ) 「あのグラフィックは印象的でした。発売の経緯もおもしろい!」(佐々木優太)

「バイクの仕事がいきなり増えたのはラパイドNEOの仕事から」(加藤ノブキ)

「あのグラフィックは印象的でした。発売の経緯もおもしろい!」(佐々木優太)

バイクは好きだけど趣味なので仕事になると思いませんでした

佐々木優太(以下、佐々木) さまざまなバイク関連のプロダクト開発やデザイン、イラストワークを手掛ける加藤さんですが、僕はやっぱり印象に残ってるのはラパイドNEOのことで。加藤さんがラパイドNEOのグラフィックを担当したのはどういう経緯だったんですか?

加藤ノブキ(以下、加藤) 5年前にバイクアートの展示会をやることになった時に、絵だけ飾るより何か1個立体物あった方がおもしろいと思って、ヘルメットをオリジナルで塗って作品にしちゃおうと考えたんですよ。僕、アライさんのプロダクトデザイナーが知り合いで、その伝手で協賛という形でラパイドNEOを提供してくれないか聞いたら、OKしてくれて。それで白い無地をベースに、いま販売されてる「オーバーランド」の原型を自家塗装して展示したら、思いのほか評判が良くて、あれよあれよと製品化が決まったんです。

佐々木 すごい! とんとん拍子だ!

加藤 本当に。そこが1つのターニングポイントだったかも。それまで、バイクの仕事はほぼしたことなかったんです。

佐々木 え! 名前が出てないだけで、これまでもいろいろバイク関連のデザインを手掛けているのかと思ってました。

加藤 全然違うんですよ。「オーバーランド」が製品化されて、バイク関係の仕事がめっちゃ来るようになりました。

佐々木 それまではどんなお仕事を?

加藤 バイク以外の広告のイラストレーターでした。それこそ資生堂とか、ナイキとか、一般企業の広告イラストばっかやってたんですよ。基本、僕は大学出てすぐに予備校の先生をやりながら、個人事業主としてアーティスト活動してて、漫画家を本気で目指していた時もありました。予備校の先生をしながら漫画家さんのアシスタントしたり、一時期は『ファミ通キューブ+アドバンス』って雑誌で、『ゲームファンタジスタ翔』という作品を連載してたこともあるんですよ。

画像1: 加藤ノブキ×佐々木優太 開運ツーリングトーク

佐々木 すごい! 加藤さんは東京芸大ご出身ですよね。不躾ですが、芸大と言えば浪人が当たり前と聞きますが…。

加藤 僕は二浪です。芸大を目指す前はバンドで食っていきたかったんです。

佐々木 僕ももともと音楽で食べていきたくて、一応ですけど、今でもシンガーソングライターをやっているんです。

加藤 そうですよね。佐々木さんも音楽やられてるのは存じ上げてます。僕は絵も好きで小学生の頃からずっと描いていたけど、中学入ってバンド組んで、中高の6年間はもう音楽で食っていきたくて、バンドに熱中してて。昔、ヤマハが主催する『ティーンズ・ミュージック・フェスティバル』って10代だけが出られる音楽コンテストがあったんですけど、中国地方の代表までは行けたんですよ。で、渋谷公会堂での全国大会に参加して。

佐々木 僕も同じような大会の近畿代表で、渋谷の全国大会に行ってます!(笑)

加藤 そうなんですか!? 結局、全国大会で僕たちは賞も取れずに帰りましたが、その大会はプロをたくさん輩出してて、僕が出た時も売れっ子になった人がいるんですよ。大会で仲良くなったつながりで、芸大生の時にアルバムのアートワークをやらせてもらったのが、初めての個人での仕事です。僕のプロフィールを調べると、すぐわかっちゃいますが。

佐々木 すごい大物の方です(笑)。

加藤 ただ、その大会に出たことで、自分は音楽では食っていけないと思って。ドラムやってたんですけど、そもそも僕より上手いやつが地元の広島にもいっぱいいたんです。音楽はやっぱ才能の部分が大事だと思ったし、自分は違うなと。芸大はよく「美術は努力、音楽は才能」って言うんですよ。で、僕は音楽では絶対プロの世界に行けないけど、美術なら行ける気がして芸大を目指したんですね。音楽学部は現役で受からないと才能がないとされるけど、美術学部は浪人すればするほど受かる確率が上がるので。

佐々木 知らなかった世界です。バイクはいつから乗ってらっしゃるんですか?

加藤 もう30年は乗ってますね。高校卒業してすぐ乗り始めて、芸大のバイクサークルみたいなのがわりと活動が盛んだったんですよ。毎年、日光の芸大の施設に、3~40台くらいでツーリングに行ってました。今でもその頃の仲間は、まあまあの数と関係が続いてます。

画像2: 加藤ノブキ×佐々木優太 開運ツーリングトーク

佐々木 それでも、大学卒業後にバイク関係のお仕事をするつもりはなかった?

加藤 バイクは好きだけど趣味だったんで、まさか仕事になるとは思わなかったですね。今日の取材もバイクがあったから実現したわけで、すごく光栄に思いましたし、実際めっちゃ楽しかったんですよ。神様の由来とかいろんなことを知れたし、得られるものが多かったです。楽しいだけでなく、仕事にもいいインプットができました。

佐々木 うわっ、その感想は嬉しい!

加藤 僕がこの企画がいいなと思うところは、神社ソムリエの佐々木さんに、僕のことを考えて神社を選んでもらう時間そのものが、すごく贅沢だと思うんです。

佐々木 ちなみに、めちゃくちゃ考えるんすよ!(笑) 毎月のことだけど、ある程度まで候補はすぐ絞れても、走行距離は大丈夫かとか、神社に取材のアポイント取ったり、意外と手間がかかって。でもゲストに絶対喜んでもらわないとって思うので、本当に一生懸命毎回考えてますね。だから、そうやってその部分を贅沢と言ってくださるのが嬉しいです。

加藤 いやいや、昨日もそわそわしてましたもん(笑)。奥さんと一緒に「佐々木さんて毎回ゲストのことすごく調べるけど、僕のことも調べてくれるわけで、僕だからこの神社を選んだポイント3つってなんだろうね」って話してました。

佐々木 うわ、これまた嬉しい! なんか最後は僕ばかり褒めてもらっちゃってすみません(笑)。近々また、ゆっくり神社ツーリングしましょう!

\こんなアイテムを使いました!/
バイク撮影のお供にぴったり! NUMBER-TACK

画像: ▶▶▶商品の詳しい情報は公式サイトをチェック!

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今回の撮影に加藤さんが持参してくださった「ナンバータック」は、加藤さんがアートディレクターとして関わっている商品で、貼るだけでカンタン&おしゃれにナンバーを隠すことができます。

貼ったり剥がしたりを何度も繰り返すことができるターポリン素材。撮影後のうっかり剥がし忘れを防止するために、リマインダーバンドが付属している細やかさも嬉しいですね。

画像: デザインのバリエーションも豊富! 写真の柄は「NUMBER-TACK ナンバータック / ITA / dull」(税込2970円)。

デザインのバリエーションも豊富! 写真の柄は「NUMBER-TACK ナンバータック / ITA / dull」(税込2970円)。

画像: リマインダーバンドが付属しているので外し忘れの危険もなし!

リマインダーバンドが付属しているので外し忘れの危険もなし!

まとめ:斎藤ハルコ/写真:井上 演
※神社境内での撮影は、特別な許可を得ています。
※この記事は、月刊『オートバイ』2024年9月号に掲載したものを一部編集して公開しています。

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