なんだけど、どうもカブのシリンダーに似てる気がして仕方がない。これは横型エンジンオーナー必携のアイテムなのではなかろうかと。なので真相を確かめてみたよ。
機能美を追求した結果がカブにたどり着いた!?
まずはこれを見て。
SOTOの名作アイテム、プラチナランタン SOD-250。
ホヤが破れやすいというガスランタンの欠点を克服した、メタルランタン。
その革新性により、発売当初より野営系ライダーなどに愛された、歴史に残る逸品。
なんだけど、これ良く見てよ。なんかに似てない?
このままじゃわかりにくいかも。傾けてみよう。
あれですよ。鉄カブとかモンキーとかの横型エンジンにおけるシリンダーに似てる気がする。
自分のスーパーカブ90のシリンダーはこれね。
あらためて、傾けたプラチナランタンSOD-250。
さらに反対側から見るとこう。
実際の横型エンジンだとこっち側にはフィンがないけど、カムチェーンガイドローラーのボルトみたいなボッチもついてる。
これ絶対、開発者がカブ好きでしょ。間違いないよ、カブっぽいもの。
こう感じるのって自分だけかな。カブ専門ショップにも聞いてみよう。
カブのプロにも聞いてみる
いつもお世話になってる愛知県豊橋市のM&Fカビィさーん。
これ、横型エンジンのシリンダーっぽくないすか!?
そういわれると確かに似てるように見えますね。
良かった。自分だけの感想じゃなかった。
それにしてもえらく恰好良いギアですね。造形みてるだけで欲しくなりました。
M&Fカビィさんは愛知県豊橋市ですよね。愛知県豊川市、つまりお隣の市にあるSOTOさんの製品ですよ。プラチナ触媒を使うことでホヤ破れを解消したメタルランタンです。
これ、所有欲も満たしてくれそうだし、普通に欲しいです。
amazonでも売ってるので、ぜひ。
というわけで、カブのプロからみても似ているということが証明されたわけで。
せっかくだから当時の開発担当者に話を聞きたい。
当時の開発担当者に聞いてみる
SOTO広報の坂之上さんにお願いして、当時の担当者に電話を繋いでもらったよ。
プラチナランタンが「世界初のマントルのないランタン」としてデビューしたのが2001年。
当時開発でいまも在職してるので、今の肩書は結構偉い人の気がして怖いので、そのあたりについては聞かない方向で要点だけぶつけてみよう。
お世話になります。当時の開発担当の加藤です。
プラチナランタンについてお尋ねしたいんですが、カブとかモンキーの横型エンジン意識してましたか?
フィンの部分です。
これカブとかモンキーを意識してましたか!?
結論から言うと、特にそういうことはないです。
まじですか、だってそっくりに見えるんですよ。フィンの具合とか。
基本的にそこのフィンについては発光部が熱を持つことに対する対策であり、形状についてもヘッドガードやリフレクターの展開にともなう、機能的な意味合いが大きいです。
ただ、車やバイクは当時から好きだったので、もしかしたら無意識のうちに多少の影響はあったかもしれませんね。
確かに90度傾けるとフィンの向きも横型エンジンと合いますし、そうした積み重ねで似ているように見えるのかもしれませんね。
そうだったんですね。なんだかフォローありがとうございます。
いえいえ。機能追求した結果、そういった相似が起こるのは面白いですね。
そうですね!
機能を追求した結果、同じく機能を追求したであろう横型エンジンに似てきたという奇跡、ということでよろしくお願いします。
まとめ
残念ながら横型エンジンに似てるのはたまたまだったけど、コンパクトで頑丈なので、バイクでのキャンプツーリングに最適なギアなのはプラチナランタン。ちょっと高いけどオススメよ。
レポート:若林浩志/取材協力:株式会社新富士バーナー