こんなスペシャルモデルが発売されるとは羨ましすぎるぞタイ!!!!!
CUB HOUSEで販売開始された「HONDA MONKEY Z125R SPECIAL EDITION」。このカラーリング、装備から分かるようにオマージュしたのはホンダのオフロード車。それもオフロードが熱い1980年代の車両を彷彿とさせるカラーリングを採用するなど、なんとも通な仕上がり。
真っ赤なタンクにはクラシックなホンダウイングロゴが採用され、クラシカルな形状のヘッドライトバイザー、サイドゼッケンを装備。サイドゼッケンは、車体右側はマフラーのヒートガードをメッキからブラックに丸形状のゼッケンを装着し、左側はサイドカバー部分に専用のデカールを用意することでゼッケン風に仕上げた。ブルーの表皮にホワイトのパイピングが施されたシートのサイドには「Z」の文字が入り、後部には「Monkey」のロゴも入れられる。
他にも同カラーリングを施したヘルメットも用意されているというこだわりようも面白い。車体の販売価格は113万バーツとなっており、日本円に換算すると47、8万円(2024年8月現在)くらいなので、かなりお買い得なのではないだろうか。
激アツな1980年代のホンダオフロード車達
こちらはオマージュにしたであろうホンダの1980年代のオフロード車のカタログ(ほぼ海外モデル)。激アツなMTXのカタログも見つけたので是非!! 真っ赤な車体にブルーのシート、フロント・サイドの黄色のゼッケンがアイコンとなっており、今回のZ125Rもほぼ同じ仕様となっている。
同じミニバイクで言えば1982年に欧米で発売開始された「Z50R」があげられる。ブルーのシートの車体もあったようだが、編集部が所有する1983年の欧米のカタログはブラックでした。
Z50Rはオフロード文化がより濃い欧米市場で、キッズ向け、オフロード入門用に登場した競技車両で、ホンダモンキーをベースとしており、自動遠心クラッチのエンジンは、ギアを入れれば、アクセルを開けるだけで走ることを可能としていた。見た目には競技車ということでヘッドライトや灯火類は用意されておらず、ハンドルもバーハンドル化、シートはフラットな見た目の通称TLタイプに変更。前後のフェンダーもスチールからABSの樹脂パーツに変更、さらにフロント、両サイドには丸タイプのゼッケンが用意されており、即レース参戦も可能な装備となっている。
その他、モンキーでは丸い4穴だったデザインのホイールが、楕円の4穴となっている。この理由は不明だが、競技車ということで軽量化? という事だろうか。
日本国内でZ50Rが登場したのは約10年後の1992年
Z50Rが日本国内で登場したのは1992年で、前年1991年に登場した「モンキーバハ」がベースとなっており、タンクや外装はほぼモンキーバハと共通デザインとなっている。エンジンはモンキーバハがマニュアルクラッチだったにも関わらず、Z50Rでは自動遠心クラッチを採用することで、子供から初心者まで幅広く楽しめるようになっていた。カラーリングは真っ白な車体に真っ赤なシート、ブルーのゼッケンを採用し、1990年にリリースされたXLR250Rや1991年のXR250Rを彷彿とさせる仕上がりとなっていた。
現在も「CRF50F」に名を変えリリース中
現在ではZ50Rの名前から、オフロードシリーズ「CRF」の最小排気量モデル「CRF50F」としてリリースされている。スロットルの開度を制限するスロットルリミッターを採用することで、初めて乗るキッズでも安心してアクセルを開けることが可能。スロットルリミッターは任意で調整できるので、成長に合わせて簡単に調整が可能。今も変わらず採用される空冷4ストOHCエンジンは排気量は49.5cc、遠心クラッチ、ニュートラルが一番下にあるボトムニュートラル式の3速ミッションが採用される。他の車両がFIにも関わらず、50はキャブレターを採用。
次なるコラボ、リミテッドモデルは何が出るのだろうか!?
これまでもガンダムやワンピース、ドラゴンボール、スターウォーズなどとコラボしたリミテッドモデルを数多くリリースしているカブハウス。次なるコラボ、リミテッドモデルにも期待したい。
レポート:山ノ井敦司