会場で発表されたシルエットはフルカウルスポーツ!
いまや二輪の一大マーケットである中国市場。世界中のメーカーがこぞって新車や専用モデルを投入し、活況を呈していますが、そんな中国市場で、かねてからホンダが500ccクラスの新型4気筒エンジンを開発している…という噂が流れていました。長きにわたって日本国内のミドルクラスをリードしてきた名機・CB400スーパーフォアが生産を終えると噂はさらに加速し、中国市場向けに500ccの4気筒スポーツを開発、それを400cc化して日本にも導入…という話も散見されてきました。
そんな情報をもとに月刊『オートバイ』でも予想CGを製作、E-クラッチ搭載への期待も込めて、次期CB400SFを想像していたのですが…今回発表されたのはなんとフルカウルスポーツだったのです!
9月13日。中国国際二輪モーターショーの初日、ホンダブースには加藤稔・二輪事業本部長が登壇。プレゼンテーションの中で、中型の4気筒エンジン搭載スポーツを発売する、と正式にアナウンスしたのです。中型、ということは、既存の4気筒スポーツ・CBR650Rよりも下の排気量…ということになり、この新型は500ccクラスなのではないか、と目下囁かれています。
車名はCBR500R FOUR、日本国内にはCBR400R FOURが登場か?
会場のスクリーンにはフルカウルスポーツのシルエットが映し出されましたが、こちらは2気筒エンジンを搭載するCBR400Rの写真そのもの。つまり、新型4気筒フルカウルスポーツの実際のお姿…ではなかったワケですが、中国市場ではかつて販売されていた2気筒エンジン搭載のCBR500Rはラインアップから姿を消しており、代わりにCBR400R(日本国内仕様と同様のもの)が販売されています。今回の新型4気筒モデルが登場すれば、中国市場ではかつてのCBR500Rの後継、ということになるのかもしれません。
そんな折、ちょうどホンダは日本国内向けにひとつの商標を出願しています。それは二輪車の車名に関するもので、名前は「CBR400R FOUR」。これまでの噂と照らし合わせると、今回ホンダが言及した4気筒エンジン搭載のスポーツモデル(仮にCBR500R)が400cc化されて日本にも導入、という話が俄然現実味を帯びて来るわけです!
そうなれば、現在400ccクラスで唯一の4気筒エンジンを搭載するスーパースポーツ、カワサキのニンジャZX-4R SE/RRに次ぐ4気筒モデルの誕生となるわけです! ただ、現行CBR400Rのキャラクターを考えると、今度の4気筒CBRは本格スーパースポーツというよりは、オールラウンド型のフルカウルスポーツとなる可能性もありそうですが…いずれにせよ、今後の展開が非常に楽しみです!
ちなみに、この車名「CBR400R FOUR」から察するに、新型になったばかりの2気筒モデル・CBR400Rは継続販売され、4気筒モデルにはエンジンの違いを区別するための「FOUR」がつく、と考えるのが自然でしょう。現時点では第一報しかありませんが、続報が入り次第お伝えしますし、月刊『オートバイ』11月号の誌面でも、詳細をじっくり解説しますので楽しみにしていてください!