まとめ:大島博之
純正タイプのインシュレーターバンドの問題点とは
インシュレーターバンドの役割は、キャブレターをインシュレーターにしっかりと固定させる事です。写真のような薄い鉄板をプレスして成形された純正タイプの従来型バンドでもその役割は十分に果たすことができますが、構造上絞め込み過ぎると真円を保つことができなくなり、ゴム製のインシュレーターが変形してしまうことがあります。もし、インシュレーターに変形が生じれば、キャブレターとの接合部に隙間ができてしまい、最悪の場合エンジンの不調を招く原因にもなりかねません。
計算された形状としくみが真円を維持する
上記のようなインシュレーターバンドの締め付け過ぎでエンジン等の不調を招かないためには、インシュレーターを限りなく真円に近い状態で固定・維持することが最重要ポイントです。「Billetインシュレーターバンド」は、はめ合わせの隙間が2mm程度保たれた状態で真円に近い形状を維持できるよう設計されています。また、たとえ最後まで締め切ってしまったとしても物理的にストップがかかる形状になっていて、インシュレーターが致命的に変形してしまうことが無い安心設計です。
ひとつ注意点として、残念ながら「Billetインシュレーターバンド」には一度変形してしまったインシュレーターを真円に戻す機能はありません。変形してしまったインシュレーターは、不調を未然に防ぐという意味でも、良品に交換することがオススメだそうです。
機能性と造形美を両立させてデザインとして成立させる
「Billetインシュレーターバンド」は、従来型インシュレーターバンドの問題点を克服するだけでなく、機能性とデザイン性を両立させてたアイテムと言えるでしょう。従来型インシュレーターバンドは機能として十分な役割を果たせても、CRやFCR、TMRといったレーシングキャブレターに換装したカスタム車では、バンドの繋ぎ目や締め込みビスなど、大量生産品ならではの簡素さが目立ってしまい、残念ながらあまりスタイリッシュとは言えません。完璧をもとめるカスタム車オーナーにとっては克服するべき課題点の一つではないでしょうか。
適合は’72~’80 Z系(ノーマルインシュレーター搭載機)
今回リリースされる適合商品は’72~’80のZ系STDサイズ用インシュレーター用となります。(※1000J系及びCR、FCR大型ボディー用インシュレーターには適合しておりません。)2024年10月31日発売予定。株式会社PMCのオフィシャルサイトで先行予約を受付中です。
株式会社ピーエムシー
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まとめ:大島博之