文:山ノ井敦司/写真:井上 演
第16回モンキーミーティング
[開催日]2024年4月28日(日)
[会場]東京サマーランド 第2駐車場Aエリア・特設会場
[主催]モンキーミーティング運営事務局(カフェカブ運営事務局)
子供の頃から身近にあった4ミニを父と一緒に作り上げました
お父さんがミニバイクを長年カスタムしており、小さい頃から身近にあった、見ていたつっきーさん。コチラのマシンは3年の月日をかけてお父さんと製作した自身初めてのバイク&カスタムマシン。車体に使われるボルトの1本から細部に至るまでこだわり抜いて作り上げた至極の1台。
シャリィと言えば純正では10インチの車体だが、コチラのマシンではフランスのメーカーが製作しているBATホイールで12インチ化(超激レア!!)。ローダウンした車体で12インチ化してしまうと、タイヤとエンジンが干渉してしまうなども問題があるが、静岡にあるファルコンがリリースする扁平タイヤFMRを装着し、絶妙なクリアランスを確保することでバランスよく装着されている。前後ブレーキもディスク化され、ボアアップした車体でも安心の制動力が確保されている。
イベント当日に来場したユーザーの投票で決まるカスタムコンテストでは見事1位を獲得。モンキーミーティングにも関わらずシャリィが1位を獲得したというのも面白い。これからもお父さんとカスタムに、走りにと仲良く楽しんでほしい。
ハンドルはワンオフ品でスロットルやスイッチBOXなども社外品でまとめた。くるくるハンドルのノブ部分はお父さんが入るチーム「ワンキース」のロゴで、もちろんワンオフ品。こういったパーツがメーカーやショップ発信ではなく、ユーザー発というのが4ミニの面白いところ。
フロントフォークは純正をベースに5cmローダウン。当時の4ミニカスタムシーンにおいてアルミ削り出しホイールはハイエンドユーザーに高い人気となっており、このBATホイールを装着していたマシンは一目置かれていた。アルミ削り出し仕上げてウン十万円ナリ!!
シャリィのアイデンティティでもあるレッグシールド、フレームカバーはカーボンで作られており、レーシーな要素が取り入れられた。エンジンはデイトナ製ボアアップキットにスペシャルパーツ武川製スペシャルクラッチキット、5速ミッション、アウターローターでフルチューン済み。ジェネレーター側のカバーはモンキーRを流用し、メッキ加工済み。
Gクラフト製が誇る伝家の宝刀トリプルスクエアパイプを使用したアルミスイングアームに、デイトナ製アルミリアクッションを組み合わせたリアまわり。リアショックは伸び側の減衰調整とイニシャルの無段階調整が可能。足まわりが綺麗なバイクは実に美しい!!
シートも薄くアンコ抜きされ、エナメル生地に張り替え。シャリィ=蜂をモチーフにしたガソリンコックも遊び心があって面白い。メッキ加工されたハンドルまわりやキャリパーサポート、テールランプ台に合わせてウインカーやテールランプをクリアレンズにすることで、無駄な色を排除し、ボディに施された美麗なカスタムペイントをより際立たせて魅せる。
文:山ノ井敦司/写真:井上 演