「Y-AMT」とはなんでしょうか？
少し前にホンダからは「E-Clutch」という電子制御クラッチが登場しました。ここ最近は、クラッチの話題が何かと多いですね！ 今回紹介するのはヤマハの新しい機構「Y-AMT」です。
正直私は機械の事が難しくて分かりません・・・説明して頂いても耳から耳へと通り過ぎて行ってしまいます。そんな私がとても簡単に説明すると「クラッチ操作不要で完全オートマでバイクの操作感を味わえる機構！」です。
そもそもクラッチレバーもなければ・・・
シフトペダルもありません！ なので完全オートマで走れる＝AT限定免許でもOK！という事です。そういった面ではHonda DCTもクラッチレバー・シフトペダルがないのでAT限定免許で乗れますので、両者条件は似ていますよね。
クラッチレバーがないのに、どうやってギアチェンジするの？
まず「Y-AMT」には完全に自動変速してくれる「ATモード」と自分でシフト操作をする「MTモード」の2種類があります。この切り替えは右ハンドルスイッチ部分に配置されていて、自分の好みで切り替えが可能で、AT モードには比較的に穏やかな「D」とレスポンスの良い「D＋」のシフトプログラムが選べます。MTモードも「STREET」「ROAD」「RAIN」「CUSTOM1・2」の中から好みで選ぶことが出来ます。
MTモードを選択中は、シフト操作を左ハンドル手元に配置されているシーソー式シフトレバーにて行います。人差し指のプラスレバーを押すとシフトアップで・・・
親指でマイナスレバーを押すとシフトダウンになります。またプラスレバーを内側から人差し指で弾くと同じくシフトダウンになりますが、残念ながら指の短い私は上手く弾けませんでした。
実際に走行してみたけど・・・？
まずは自動変速をしてくれる「ATモード」からスタート。自動変速というとスクーターみたいな走り心地を想像する方も多いかと思いますが、全然違います！「ガチャッ」という振動があるので自分でシフト操作をしているような感覚。この感覚はHONDAのDCTに似ているのですが、個人的にはDCTより「更にバイクを操作している感」が高いなと感じました。むしろシフト操作のタイミングが勉強になるぐらいに上手に、気持ちよく変速してくれます。
次はハンドシフト操作をする「MTモード」での走行ですが、最初は難しい！ いつも足で行なっていることを左手で操作する・・・となると、感覚で出来ていた操作が一旦頭で考えてから左手の操作に入るので少し動作が遅れてしまいます。長年の感覚ってすぐには抜けないものですね。
しばらく走り続けていくと段々と慣れてきて、感覚的にシフトアップ・ダウンができるように。
私はサーキットでのシフトチェンジが苦手で基本的にギアを変えずに走り続けてしまうので、クイックシフターが必須なのですが、「Y-AMT」があれば足で操作するより手で操作する方が速くシフトチェンジも出来るし、足を動かさなくて良いのでずっとグリップを感じながら走行できて安心感がありました。
半クラが使えない低速走行はどうなの？
クラッチがない＝半クラが使えない！となると、低速走行がどうなるのか気になりますよね。0〜10km/hでUターンやパイロン走行など試してみました。
結果を先に言うとやっぱりちょっと怖いです（笑）。いつも半クラで感覚を掴みながら発進し始めたり、ゆっくり走ったりするのでスロットルと開けてどのタイミングで走り出すんだろう？ とドキドキしました。ただゆっくり走り出せば低速でも問題なく走行できました。感覚でいうとスクーターみたいな感覚です。これも慣れですかね！
Y-AMT を乗った総まとめ！
今回試乗して驚いたのはバイクと人との一体感でした！ どうしても自動制御となると、バイクに操作されている感があって人間は乗っているだけになるのでは？ と懸念していましたが、実際に走行してみると自分の感覚とピッタリあっているかのようなタイミングで操作をしてくれるので、まさに「人機一体」。
今回のようにサーキット走行ももちろんですが、ツーリングでも日中はシフトチェンジを楽しむMTモードで楽しみ、疲れたらATモードで安全に帰宅することも出来ちゃいますね！
試乗動画はこちらからチェック！
Ruriko_675 - YouTube
youtu.be
