センターダクトに“モノアイ”を持つ独特のマスクに進化
実に6年ぶりに進化したYZF-R3。新型のボディデザインは、YZF-R7以降、R15、R125と次々に採用されてきた、最新の「モノアイスタイル」に沿ったものとなっています。YZF-Rシリーズの伝統である、M字型のセンターダクト内にLEDヘッドライトを配置することでデザインの自由度を高め、スポーティなルックスと機能性を両立させています。
センターにあるヘッドライトをはさむ形で、左右にLEDのポジションランプを配置。鋭いシェイプのフロントノーズのラインを強調するようなデザインとなっています。
ウインカーは従来型にも採用されているLED。小ぶりではありますが、ウイングレットも装備されていて、非常にレーシーなデザインに仕立てられていますね。
シート高780mm! 足つき性も向上して実用性UP!
テールランプもLEDで、YZF-R15/125にも似た形状をしています。シート高は780mmで、シート自体の形状だけでなく、テールカウルの形状も工夫して足つき性を向上させている模様。もともと、YZF-R3/25は幅広いライダーが乗るモデルなので、こうした工夫は嬉しいですね!
メカニズムは従来型を踏襲、実用装備も充実
新型ではありますが、今度のR3は、基本的にエンジンや車体関係などは従来型を踏襲しており、メカニズム構成は従来型を継承しています。
ただ、排気量こそ321ccで従来通りですが、新型は欧州の排出ガス規制、ユーロ5+に対応。加えて新しいアシスト&スリッパークラッチを標準採用しています。パワーも42PSでそのままですし、持ち前の扱いやすさは変わっていないようです。
そしてメーターは視認性に優れた反転表示のLCDを採用。専用アプリを介したスマートフォンとの連携も可能で、メーター左側にはUSBソケットも用意。これは仕向地によって変わる可能性もありそうですが、スマホをマウントして使うユーザーの多い昨今では非常にありがたいアイテムです。
カラーは欧州2色、北米3色。国内導入も濃厚!?
新型YZF-R3のカラーリングは欧州で2色、北米・オーストラリアで全3色を展開しています。もともとR3は国内発売されているモデルなので、今回の新型も導入される可能性は高いと思います。
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国内導入が待ち遠しい1台。R25の登場にも期待!
コンパクトな車体、疲れにくい弱前傾のライディングポジション、ちょっと余裕のあるパワーで、ストリートからツーリングユース、ワインディングも楽しくこなせるYZF-R3。このニュースタイルで弟分のYZF-R25も登場するのでは…とささやかれており、そちらにも期待したいですね。続報やさらなる詳細は月刊『オートバイ』12月号でじっくりご紹介しますので、そちらもお楽しみに!
新型YZF-R3 主なスペック・価格
YAMAHA YZF-R3(欧州仕様) | |
全長×全幅×全高 | 2090×735×1140mm |
ホイールベース | 1380mm |
シート高 | 780mm |
車両重量 | 169kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒 |
総排気量 | 321cc |
ボア×ストローク | 68×44.1mm |
圧縮比 | 11.2 |
最高出力 | 30.9kW(42PS)/10750rpm |
最大トルク | 29.5Nm(3.0kg-m)/9000rpm |
燃料タンク容量 | 14L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 25° |
トレール | 95mm |
タイヤサイズ(前・後) | 110/70R17・140/70R17 |
ブレーキ形式(前・後) | Φ298mmシングルディスク・Φ220mmシングルディスク |
価格(北米) | 5499ドル(≒82万円) |
新型YZF-R3 プロモーションビデオ
新型YZF-R3 フォトアルバム
レポート:松本正雅