モロッコラリーに挑戦中だった藤原慎也は、いよいよラリー最終日を迎えることに。後半には余裕すらうかがえた藤原が、この5日間で得たものとは

画像: 藤原慎也、モロッコラリーへ挑戦 vol.6 祝・完走。多くを学んだ5日間

「5日目で身体が慣れました」ダカールに向けて得たラリー感覚

273kmのスペシャルステージを含む376kmのルートを走るステージ5。ステージ4と共にメングブを拠点としたループルートになっており、フィニッシュはビバークのすぐそばに設置されているという。

藤原はステージ60位、総合60位でフィニッシュ。結局、ペナルティも主催の手違いによってタブレットの故障や設定に翻弄されたあげくについたステージ2の45分1度のみ。トップの総計15時間45分から8時間7分遅れの23時間52分が藤原のリザルトとなった。

画像1: 「5日目で身体が慣れました」ダカールに向けて得たラリー感覚

「今日もいいペースで走りましたけど、めっちゃ元気ですね。ステージ4と同じハイスピードだけど少しソフトデューンがありました。だいたい10kmくらいですかね、高低差がないから楽でした。ただ降りる角度が結構きつくて油断すると前に刺さるような感じだったし、2mくらいの高低差があるクレバスを飛んでいかないといけなくて、とっさにフロントを上げられないライダーはぶっ飛んでしまうと思います。

ダカールを想定して走っていたので、スピード感と疲れ具合をテストしてきたような感じですね。今日はストレート145km/hまで出しています。5日目になってかなり慣れましたよ。身体も楽ですし、いいシミュレーションになりました」と藤原はまだまだ走れると豪語する。同行した杉村氏は「日本ではあり得ないシチュエーションだし、危険度も高い。みんなで行こうぜっていうようなラリーではないです。かなり難易度が高い」とコメント。

この5ステージを乗り越えることで藤原はダカールラリーへの参戦権を獲得。2025年初頭にはアフリカエコレースでさらなるトレーニングを積み、2026年のダカールラリー参戦へと加速していく。

画像2: 「5日目で身体が慣れました」ダカールに向けて得たラリー感覚

なお、このモロッコラリーはFIMラリー世界選手権の最終戦だったのだが、GPクラスのチャンピオンに輝いたのはなんとインドのメーカーHeroのロス・ブランチ。2003年から始まった歴史の中でアフリカ出身者、そしてHeroにとっての初のタイトルとなった。

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