レポート:スマートモビリティJP編集部
※この記事はウェブサイト「スマートモビリティJP」で2024年5月20日に公開されたものを一部編集し転載しています。
「モペッド」=ペダル駆動・原動機駆動を組み合わせて走行できるバイク
モペッドは原動機を搭載したバイクのうち、ペダルを漕ぐことでも走行できるものを指し、エンジン・モーターがついた自転車のような車体形状のモデルから、ペダルが付いたバイクといった車体形状のモデルまでさまざまな見た目をしているのが特徴だ。
ペダルが付いているものの、手元のスロットルをひねれば原動機のパワーのみで走れる(=ペダルを漕がずに走行可能)ため、法律上は自転車ではなく「原動機付自転車」またはそれ以上の「自動二輪車(バイク)」として分類されている。
人力ペダリングをモーターがアシストしてくれる「電動アシスト自転車」ではなく、人力でペダルを漕ぐこともできる「バイク」であるということからお分かりいただけると思うが、運転免許が必要になるほか、ヘルメット着用や歩道走行の禁止、ナンバープレートの取得など、バイクに求められる交通ルールや義務が適用されることになる。
従来はガソリンエンジンを積んだモデルが販売されていたが、技術の進歩により電動モーターを搭載した廉価なモデルが登場したことで、電動アシスト自転車なのか、それとも電動バイク(モペッド)なのかが見た目からは判別できない製品が大量に流通するようになった。
そのため、購入ユーザーが誤認したり、あるいは意図的に電動アシスト自転車として使うユーザーが発生し、社会問題となってしまったのである。
スズキが開発中のモペッド「e-PO」の試乗・考察記事はこちらをチェック!
「電動アシスト自転車」=モーターが人力のアシストに徹する自転車
一方、電動アシスト自転車は正式には「駆動補助機付自転車」という名称で、名前のとおりモーターパワーのみでの走行はできず、あくまでも“人間がペダルを漕ぐ力をサポートすることに特化した自転車” だ。
そのため、法律上も一般的な完全人力の自転車と同じように自転車として扱われ、免許不要で誰でも運転可能で、普通自転車モデルであれば標識で許可された歩道を走行できるなど、自分でペダルを漕がなくては進まない代わりに電動バイクにはない利便性も存在している。
ちなみに、日本の法律では、24km/hにかけて徐々にアシスト力が減衰する独自ルールを採用しており、この基準を満たさないもの(アシスト力が過剰 or 24km/h以上でもアシストし続けるなど)はすべて電動バイクとして分類される点には注意が必要だ。
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