ヴィエッティが怪我を乗り越え3勝目! ナヴァッロが代役参戦で2位表彰台
決勝グリッドを決める予選ではジョー・ロバーツの代役として参戦したホルヘ・ナヴァッロ(OnlyFans American Racing Team)がポールポジションを獲得。ナヴァッロは2019年バレンシアGP以来となるポールポジション獲得とセンセーショナルな活躍を見せた。
2番グリッドにはマルコス・ラミレス(OnlyFans American Racing Team)が入りOnlyFans American Racing Teamがトップ2を独占。3番グリッドにはセレスティーノ・ビエッティ(Red Bull KTM Ajo)がつけた。
タイトルを決めた小椋は7番グリッドを獲得。プレッシャーから解放された小椋の伸びやかな走りに期待したいところだ。
気温35度、路面温度56度のドライコンディションの中、17周の決勝レースがスタート。3番グリッドスタートのヴィエッティがホールショットを奪い、7番グリッドスタートの小椋も一気に2番手まで浮上した。
先頭のヴィエッティは序盤からペースが良く逃げにかかる。一方小椋はターン14でラミレスにオーバーテイクされ3位に後退。
ヴィエッティは2位のラミレスに対しギャップを築いていくも、6周目にミスがあったか両者が急接近。その後ろではスタートで出遅れたナヴァッロが小椋を攻略し、チームメイトのラミレスも抜き去り2位に浮上した。
小椋は10周目にラミレスを交わして表彰台圏内の3番手に戻るも、11周目に突如失速。コーナーの立ち上がりでエンジンが止まり無念のリタイアとなってしまった。
優勝争いはヴィエッティとナヴァッロの一騎打ちとなる。しかし、残り4周の時点でヴィエッティがラストスパートを仕掛け一気に1秒以上の差をつけた。
見事なレースコントロールを見せたヴィエッティがトップチェッカーを受け3勝目を挙げた。2位には代役参戦ながらナヴァッロが獲得、地元バレンシアが大雨と洪水により甚大な被害がでている中で、素晴らしい結果を残してみせた。
3位は終盤ジェイク・ディクソン(CFMOTO Inde Aspar Team)がつけていたが、周回数も間違えファイナルラップのホームストレートで失速。4位につけていたチームメイトのイサン・ゲバラ(CFMOTO Inde Aspar Team)が3位でフィニッシュすることとなった。
ゲバラにとってこれがMoto2クラス昇格後初の表彰台。苦戦していたMoto3チャンピオンがついにMoto2クラスで表彰台を獲得となった。
大雨と洪水の被害により、最終戦バレンシアGPのキャンセルに。代替開催としてカタロニア・サーキットで最終戦が行われることが発表されている。
2024 Moto2 第19戦マレーシアGP 決勝結果
レポート:河村大志