談:Ruriko/写真:webオートバイ編集部/まとめ:大冨 涼
オートバイ女子部 Ruriko
"日本中をバイクで旅する系"YouTuberとして活躍する一方、webオートバイの生配信の裏方や動画制作などを担当。最近『キングダム』にハマっているらしく、王騎将軍の笑い方をしきりに真似してきます。“ココココココ”って……。
重さは約20kg! どデカいシートバッグ、いったいどう積む?
以前、1カ月のロングツーリングに出かける前のRurikoさんを引き留めた時、せっかくだから荷物の重さを計測してみよう! ということに。はかりに載せたところ、19.45kgを記録しました。
「こんな荷物をどうやってバイクに積んでるの⁉」と思った私(大冨)は、出発直前のRurikoさんに再び密着。
シートバッグの積み方はもちろん、マネしたくなる(?)Rurikoオリジナル・ツーリングバッグの魅力にも迫ります。
Ruriko流・積載手順を紹介
Rurikoさん愛用のシートバッグ
Rurikoさんが愛用しているのはタナックスの定番製品「キャンピングシートバッグ2」。同社のラインナップで最も容量の大きいシートバッグで、国内メーカーの二輪用シートバッグとしても最大級です。
このバッグは、荷物の量にあわせて左右のファスナーを広げ、59L→75Lへと容量を増やすことができます。取り外し可能なサイドポーチ、ドリンクホルダーなど便利な装備も魅力。
また、落下防止用のループや、バッグの上部への積載を可能にするDリング、ホルダーベルトなども搭載。ホテルに泊まるロングツーリングはもちろん、その名の通りキャンプ道具のパッキングにも適しています。
ハヤブサの装備に注目
オプションの「ラゲッジフック」を装備
ツアラーのイメージも強いハヤブサですが、実はノーマルの状態だと大きな荷物を積むのが難しいそう。
そのためRurikoさんは、純正のオプションパーツである「ラゲッジフック」を装着しています。Ruriko式積載方法は、このフックを活用することで成り立っています!
〈準備〉シートを外してベルトを取り付ける
はじめにタンデムシートを外します。車体に取り付けるベルトは全部で4本。ライダー側に短いベルト、リア側に長いベルトとなるよう取り付けます。
先に短いベルト、後から長いベルトを通します。長いベルトは、車体の中心部に向かって引き、グラブバーの荷掛けフックにひっかけて再び外側に垂らします。
\ココがポイント!/
テンションを掛けてベルトが外れるのを防ごう!
小さなフックに2つのベルトを引っかけて大丈夫? と思う方もいらっしゃるはず。この方法は、短いベルトを先にかけて、長いベルトを後から引っかけているのがポイントです。
長いベルトは、ラゲッジフックよりも車体の内側にあるグラブバーの根元に引っかけられているため、フックには必然的に内側向きのテンションがかかっている状態となります。
これにより、外側のベルトで内側の短いベルトが抜けるのを防止。荷物も安全に固定することができるのです。
最後にシートを戻して積載準備は完了です。
製品の特徴①
接続バックルを使えばバッグを外した後もスマート
タナックスのシートバッグには、付属品としてメス側バックルが4つまとまった「接続バックル」が付いてきます。
シートバッグを外した後にそのままだらりと垂らしておくのは見た目が気になりますし、かといって毎度毎度ベルトを外すのは面倒……という悩みを解決。税込1100円でオプションパーツとしても販売されています。
〈その1〉シートに荷物をのせる
はじめに、シートの真ん中にシートバッグを置きます。置くときのシートバッグの向きは、バッグの開け口がリア側を向くように積みましょう(これは、最後にバッグの蓋についた荷崩れ防止用のベルトをグラブバーに通すためです)。
また、車体に着けておいたベルトはバッグで踏みつぶさないよう、避けておくとその後の作業がスムーズです。
〈その2〉車体から伸びた4つのベルトでバッグを固定
あらかじめ車体に着けて置いたオス側のバックルをグラブバー→バッグ底についているループの順にくぐらせ、シートのメス側バックルに装着します。
リア側にある左右2点のバックルを留め終えたら、ライダー側の2点を留め、合計4点のバックルでシート上にバッグが固定された状態をつくります。
製品の特徴②
シート底のループにベルトを通せば万一の時の保険となる!
タナックスのシートバッグには、シートの底にループ(写真のグレーの部分)が搭載されています。ベルトをループに通しておくことで、万一の時にバックルが引っ掛かってくれ、荷物の落下を防ぐことが期待できます。
Rurikoさんも実際に、このループのおかげで荷物を落とさずに助かった経験があるそうですよ。
〈その3〉バッグについたベルトを車体に通して荷崩れを防止
シートバッグの蓋についているオス側のベルトをクラブバーをくぐらせて留めます。左右2点を留めたらベルトを絞り、荷物がライダー側にずれ込むことを防ぎます。
\ココがポイント/
しっかり引っ張ってスキマを確保せよ!
ウエストバッグを背中側に回しても窮屈でないよう“スキマ”を作っています!(Ruriko)
取り付けベルトをしっかり引っ張ったつもりでも、走行中のブレーキなどによってシートバッグがずれて、ライダーに干渉してしまうことがあります。大きくて重いツーリングバッグほど起こりがちな現象です。
これを防ぐためには、①バッグを載せるときはライダー側に置きすぎない、②リア側のベルトを強く引き、後ろをがっちり固定する……のがキモ。
安全に楽しくツーリングするためには、いかに走行中のストレスを減らすかが大切です。バッグとライダーとの間にスキマをつくれば、ライディングポジションが制限されることなく、快適に長距離移動を行なえます。