11月7日、ヤマハ発動機がフランスの電動オフロードバイクメーカー「Electric Motion SAS(以下:Electric Motion)」に出資したことを発表しました。ヤマハ発動機のリリースによると「今回の出資は、電動二輪車市場における両社のプレゼンス向上と電動二輪競技用車両の可能性の探索を目指し、戦略的パートナーとして両社の知見・能力を持ち寄り、技術開発における協業を模索するものです」とのことで、電動トライアルバイクの開発がさらに進んでいくことが期待されます。

画像: 画像はElectric Motion SASの電動トライアルバイク「Epure FACTOR-e」

画像はElectric Motion SASの電動トライアルバイク「Epure FACTOR-e」

なお、Electric Motionは「EM」というブランド名でこれまでFIMトライアル世界選手権や、電動オフロードバイクレース「FIM E-XPLORER WORLD CUP」などで成績を残しており、2024年FIMトライアル世界選手権最終戦ではトライアル2クラスでICE(内燃機関)バイクを抑えて優勝したばかり。さらに、2024全日本トライアル選手権IAクラスでは、EMを駆る成田匠がシリーズタイトルを獲得。全日本トライアル選手権史上初めてとなる電動トライアルマシンによる全日本チャンピオンが誕生したことも記憶に新しいでしょう。

一方、ヤマハ発動機も電動トライアルバイク「TY-E」を開発し、FIM世界選手権TrialEクラスに出場。2023年には全日本トライアル選手権IASクラスへのフル参戦を始めると、2024年には黒山健一、氏川政哉、野崎史高が「TY-E」に乗る3台体制で挑戦を続け、第3戦では氏川が「TY-E」にとって初となる優勝を獲得、続くと第4戦でも勝利を収めるなど結果を残してきました。

今回の出資についてElectric Motionは、「ヤマハ発動機は20年前に協業して以来、常に私の心に寄り添ってきたブランドです。私たちの会社で開発した前衛的な技術に関心を示してくれたのでしょう。ヤマハのすべての関係者に深い敬意を表します。我が社の歴史に新たな1ページを刻むことになるこのプロジェクトが完成したことに感謝します」とコメントをしています。

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