文:丸山淳大/モデル:mii/写真:関野 温
※この記事は、月刊『オートバイ』2024年12月号に掲載したものを一部編集して公開しています。
はじめてのバイクキャンプでも安心! プロキャンパーのmiiちゃん直伝!
四十、五十のハナタレ小僧が奮闘
キャンプに興味があるものの、はじめるきっかけを掴めないというオジサンは意外と多いのではないだろうか。だが、世の中にオジサンに優しく手とり足とり教えてくれるモノ好きはいないし、オジサンがひとりでキャンプ場でドギマギしてても不審なだけで、手を差し伸べる者はいないだろう。
つまり、オジサンがイチからキャンプをはじめるハードルはけっこう高いのだ。そこで今回はいつもオジサンのバイクメンテの講釈を聞いてくれているキャンプの達人miiちゃんに土下座して教えを乞い、バイクでデイキャンプを体験してみることにした。
初めてのキャンプに挑戦したマルとハチクロのオジサン二人はmiiちゃんの指示に従って奮闘。優れたキャンプギアの助けもあって、その楽しさに触れることができた。
バイクのメンテは失敗するとバイクを壊すこともあるが、テントを張るのに手間取ったり、料理に失敗するのも良い笑いのネタになる。またキャンプに挑戦してみたいと2名のオジサンは闘志を燃やすのだった。
新橋モーター商会の看板娘・miiちゃん
ソロキャンプ動画で大人気!
ソロキャンプ動画が大人気の YouTube チャンネル「mii camp」で活躍中のmii ちゃん。最近、バイクの免許を取ったばかりの超初心者だけど、愛車のCT125・ハンターカブで日夜バイクのコソ練中!
新橋モーター商会の店主・丸山淳大(マル)
いつものオッサン大興奮!
キャンプは半ズボンで鼻を垂らしていた小学生のとき以来なので、つまりほぼ未経験。コロナ禍前後のブームには乗り遅れたが、キャンプに興味がなくはなかった。テントで寝るのはハードルが高いので、まずはデイキャンプから始めたい。
キャンプの基本はカッコから! キャンプの必需品6選
#1 バッグ
容量拡張で収納量が増える簡単積載で使いやすい
付属のベルト4本で車体に積載でき、降ろす時はワンタッチバックルを4つ外すだけで、簡単脱着できるツーリングシートバッグ。フレームが入っているので形が崩れにくく、開口も大きいので荷物の出し入れがしやすい。
今回はLとLLを使用したが、共に両サイドを拡張させることができるので、Lサイズにもやや大きめサイズのテーブルが収納できた。バッグの上に銀ロールマットなどの積載も可能。
#2 テント
テントの前が広々だから、愛車と一夜を共にできる
ライダーに最適な前室付きテント「マエヒロドーム」の最新モデル。ひとつのテントの中で寝る部分と前室部分が別れており、前室を土間のように使えるので、そこで調理や食事をしたり、車体サイズによってはバイクを保管したりすることもできる。
新型の“プラス”は通気性と耐雨性が向上しており、気温の高い季節にも対応。収納するとΦ18cm×44cmのコンパクトな筒型となり、積載時も便利。
#3 チェア
コンパクト&軽量だけど、お気楽で極楽な座り心地
外に出るとすぐに腰を下ろせる場所を探してしまうお疲れオジサン的にはチェアにもこだわりたいところ。とはいえ仰々しいものはバイクに不向き。
「コンパクトアウトドアチェアMIL」は座り心地が最高なので、根が生えたように動けなくなってしまう。超軽量&コンパクトな「ポータブルチェア」は見た目以上に座り心地は良好。キャンプだけでなくツーリング中の休憩でサッと出してちょっと座るにも良い。
#4 グリル
極厚ステンレス板を合体! 堅牢で使いやすいグリルに変身!
焚き火から鍋やフライパンを使った調理、BBQまでできて、コンパクトに収納できる「ツーリングフラットグリル189」は、1.95mm厚の極厚ステンレス板材を使っており、頼もしい剛性感と耐久性を持っている。
バラせば180×235×25mmのサイズとなり、付属のケースで持ち運びも容易。不器用なオジサンは組み立てにやや苦労したものの、miiちゃんはすんなり組み立てて、さっと火を起こす姿はカッコ良かったな〜。
#5 テーブル
おしゃれなテーブルでキャンプ飯が華やぐ!
アルミと竹の組み合わせでなんともオシャレなテーブルは、250、315、370mmの3段階の高さ調整ができ、連結して使えるなど機能性にも優れる。
天板は470×285mmと余裕のスペースがあるので、グリルや食器も乗せてゆったり使える。このぐらいのサイズはバイクメンテのかたわらにあっても便利なのは間違いないし、自宅の庭やベランダでキャンプ気分を味わうときにも気軽に使えそうだ。
#6 パーキング
スタンドとブレーキが安定駐車の“キモ”となる
未舗装路で傾斜のある土地だとバイクの駐車には気を使うものだ。できれば平坦な場所で硬い地面の場所を選んでバイクを停めたい。
ハンドルを左に切った状態でサイドスタンドとフォークをタイダウンで縛って固定。これで絶対サイドスタンドは外れなくなる。整備の時や保管時の地震対策にも有効だ。
さらに、以下で紹介するアイテムを使えば安心だ。ギアを入れておけばパーキングブレーキの代わりにもなるが、さらにフロントブレーキをかけることで安定性が高まる。サイドスタンドの下に敷くスタンドホルダーがあれば、安心して停めておける。
アイテム1.フロントブレーキバイスロック
フロントブレーキを制動させた状態で維持し、駐車時の安定性を確保。レバーとグリップを上下からロックするので外れづらいのがポイント。トランポ運搬時にも便利!
アイテム2.スタンドホルダー
サイドスタンドの下に敷いておけば、不整地での“めり込み転倒”を防止できる「スタンドホルダー」。石を使うより間違いなく安定するので、安心して愛車を任せられる。
アイテム3.バイクカバー
山間部ではバイクが夜露で濡れてしまうことも多い。デイトナのコンパクトハーフカバーは、バイクにかけるのも簡単で、夜露や雨から愛車をしっかりガードする。
文:丸山淳大/モデル:mii/写真:関野 温
※この記事は、月刊『オートバイ』2024年12月号に掲載したものを一部編集して公開しています。