月刊『オートバイ』2024年10月号でスクープしたホンダのV3エンジン計画。そのコンセプトバイクが11月のEICMA2024(ミラノショー)で衝撃のデビューを飾った。コンパクトなV3ユニットは、我々の予想をはるかに超えた電動過給機付き! 内燃機関(ICE)の楽しさと可能性をとことん追い求めた「夢の1台」だ!
レポート:オートバイ編集部
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ホンダ「電動過給機付きV型3気筒エンジン(コンセプトモデル)」注目ポイント
市販化が今から楽しみなコンパクトな車体構成!
新規開発中の大型二輪車を想定して……とホンダが公言しているように、今回発表されたこのICEコンセプトは市販化を前提としたプロジェクト。そのことは、このマシンの各部をじっくり見ていくとよく分かる。
850cc前後と噂されるパワーユニットは75度のV型3気筒。前2、後1の3気筒で、バンク角を狭角として前後長を短くし、ユニット自体のコンパクト化を狙っている。
そしてそこに組み合わされるのが、二輪車世界初となる電動過給機。排出ガスでタービンを回すターボや、クランク軸から動力を取るスーパーチャージャーを採用せず、電動としたところがポイントで、任意のエンジン回転数で過給機を作動させられることで、エンジン回転数に関係なく過給をコントロールし、パワー特性を自在に設定できるというメリットを活かしているようだ。
これを搭載する車体はエンジン幅ギリギリに追い込まれたスチールトレリスフレーム。セミピボットレス構造で軽さとコンパクトさをとことん追求しているのにも注目だ。
ホンダ「電動過給機付きV型3気筒エンジン(コンセプトモデル)」動画・写真
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