月刊『オートバイ』2024年10月号でスクープしたホンダのV3エンジン計画。そのコンセプトバイクが11月のEICMA2024(ミラノショー)で衝撃のデビューを飾った。コンパクトなV3ユニットは、我々の予想をはるかに超えた電動過給機付き! 内燃機関(ICE)の楽しさと可能性をとことん追い求めた「夢の1台」だ!
レポート:オートバイ編集部

ホンダ「電動過給機付きV型3気筒エンジン(コンセプトモデル)」特徴

画像: Honda ICE CONCEPT EICMA2024公開

Honda
ICE CONCEPT
EICMA2024公開

独創的アイデアに満ちたアッと驚くコンセプト!

ホンダが次期大型スポーツモデルに向けて新エンジンを開発している……そんな噂を耳にしたとき、同時に聞いたのが、アッと驚く新機構を搭載している、という話だった。

そして迎えた2024年、11月5日のミラノショー。ホンダが公開した新たなコンセプトモデルの実車を見て、我々はただただ驚くばかりだった。

極限まで切り詰め、見るからに軽量そうな、スリムでコンパクトな車体。V3という独創的な新開発エンジン、そして何より、二輪車で世界初となる、電動過給機の採用。今回のミラノショーで公開されたのは完成車ではないベアシャシーの状態での展示だったが、それでもこの先の展開を想像するだけでワクワクする内容だった。

環境問題が声高に叫ばれ、エコやEVがとかく取りざたされがちな昨今であるが、内燃機関(ICE)ならではの楽しさを追求し、未来に向けてその可能性を模索した、こうしたコンセプトバイクの登場は嬉しい限り。ホンダの情熱と英断に拍手を送りたい。

1980年代に輝いたホンダV3!

ホンダのV3…と聞くと、1980年代に輝いたGPマシンのNS500を思い浮かべる人も多いだろう。市販車では1983年にNS500イメージの2ストV3スポーツ・MVX250Fが登場、その後1985年には同じくV3のNS400Rが登場し、その独創性が話題となった。もし2025年に今回のコンセプトが市販化されれば、実に40年ぶりのV3復活となる。

画像: NS400R 1985年

NS400R
1985年


画像: MVX250F 1983年

MVX250F
1983年

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