レポート:オートバイ編集部
ホンダ「電動過給機付きV型3気筒エンジン(コンセプトモデル)」特徴
独創的アイデアに満ちたアッと驚くコンセプト!
ホンダが次期大型スポーツモデルに向けて新エンジンを開発している……そんな噂を耳にしたとき、同時に聞いたのが、アッと驚く新機構を搭載している、という話だった。
そして迎えた2024年、11月5日のミラノショー。ホンダが公開した新たなコンセプトモデルの実車を見て、我々はただただ驚くばかりだった。
極限まで切り詰め、見るからに軽量そうな、スリムでコンパクトな車体。V3という独創的な新開発エンジン、そして何より、二輪車で世界初となる、電動過給機の採用。今回のミラノショーで公開されたのは完成車ではないベアシャシーの状態での展示だったが、それでもこの先の展開を想像するだけでワクワクする内容だった。
環境問題が声高に叫ばれ、エコやEVがとかく取りざたされがちな昨今であるが、内燃機関(ICE)ならではの楽しさを追求し、未来に向けてその可能性を模索した、こうしたコンセプトバイクの登場は嬉しい限り。ホンダの情熱と英断に拍手を送りたい。
1980年代に輝いたホンダV3!
ホンダのV3…と聞くと、1980年代に輝いたGPマシンのNS500を思い浮かべる人も多いだろう。市販車では1983年にNS500イメージの2ストV3スポーツ・MVX250Fが登場、その後1985年には同じくV3のNS400Rが登場し、その独創性が話題となった。もし2025年に今回のコンセプトが市販化されれば、実に40年ぶりのV3復活となる。