『ジュラシック・ワールド』(2015年)ってどんな映画?
1993年に公開された映画界の巨匠、スティーブン・スピルバーグ氏による伝説的恐竜映画『ジュラシック・パーク』のシリーズ4作目に当たる作品。
前作の『ジュラシック・パークIII(2001年)』から14年ぶりとなる2015年に公開され、ファンからの人気も高い一作だ。
本作ではスティーブン・スピルバーグ氏は制作総指揮、監督はコリン・トレヴォロウ氏。以降シリーズの監督も務めている。当時最新のCGとモーションキャプチャ技術によって、恐竜を迫力あるリアルな映像で描いており、映像面でも前作から目まぐるしく進化を遂げている。
舞台はイスラ・ヌブラル島で起こった未曾有の大事件から22年後、太古のDNAによってクローン再生された恐竜が生息する巨大テーマパーク「ジュラシックパーク」の所有者が変わり、巨大観光施設「ジュラシック・ワールド」として再建された。
パークの管理責任者であるクレア(ブライス・ダラス・ハワード)は「ジュラシック・ワールド」の運営に意気揚々! そこで甥のザック(ニック・ロビンソン)とグレイ(タイ・シンプキンス)が訪ねてくる。
多忙ゆえクレアは2人を部下に任せたが、2人は「ジャイロスフィア」と呼ばれるパークを安全に走れる乗り物に乗って恐竜が闊歩する園内を回っていた。
そんな中、遺伝子操作によって生み出された凶暴なバイオ恐竜「インドミナス・レックス」が逃走。園内は緊急事態となる。人間が恐竜の獲物と化し、園内はパニック状態に。
そんな中、オーウェンとクレアは子供たちの救出に向かうのだが……。
『ジュラシック・ワールド』(2015年)に登場したバイクは?
劇中でクリス・プラット演じるオーウェンが搭乗したバイクは、トライアンフ「スクランブラー900」だ。
865ccの空冷パラレルツインエンジンを搭載。アップポジションの2本出しマフラーやフロント19インチ・リア17インチのホイール、フラットなシートなど、ストリートはもちろんのこと、未舗装路の走行を想定したスタイリングが特徴だ。
2016年以降のモデルではエンジンが水冷式となり、現行型は水冷900cc並列2気筒の「スクランブラー900」と、水冷1200cc並列2気筒の「スクランブラー1200」シリーズがラインアップされている。
劇中で使われたスクランブラー900は各部にカスタムが加えられている。マフラーはイタリアのパーツメーカー「ARROW」のフルエキゾーストマフラーを搭載。ハンドルにはブレースがついているのがわかる。ホイールも悪路を想定したブロックタイヤだ。
また、この写真では見えづらいが、エンジンガードとリアキャリアも付いているようだ。ミラーやウインカーなどの保安装備は取り外されているので、劇中の完全再現は難しい……。
ちなみに撮影で使われたスクランブラーは計3台。1台は主演のクリス・プラットに、1台はチャリティオークションに、1台は英国トライアンフ本社のファクトリービジターエクスペリエンスセンターに展示されている。(見たい……!)
スクランブラーで恐竜が闊歩するワールドを疾走! そのさまを刮目せよ‼
物語中盤では、脱走した「インドミナス・レックス」を討伐すべく、オーウェンが飼い慣らしていた小型の肉食恐竜・ラプトルとともに、スクランブラーで夜の森林を疾走する。
この様子を間近で見たザックも「超かっこいい!」とボソリ。ARROWマフラーのついた空冷パラツインエンジンが唸りをあげながら駆け抜けるさまは、バイク好きなら垂涎ものだ。
ちなみにシリーズ最新作に当たる『ジュラシック・ワールド 新たなる支配者(2022年)』でもバイクに乗るクリス・プラットを堪能できるぞ。
本作を公開初日に映画館に観にいった筆者もこの記事を書くにあたり、本棚の奥底にあった若干埃のついたBlu-rayを取り出して3回ほど(字幕→吹き替え→字幕)鑑賞した。
恐竜達の迫力とリアルさ、個性的なキャラクターたち、今観ても全く色褪せない。子供の頃、恐竜が大好きだった男の子達のソウルをグッと刺激してくれる名作だ。
本作を観て溢れ出る恐竜マインドが抑えられなくなった男の子達(関東近郊)は科博(国立科学博物館)の恐竜コーナーに駆け込むと幸せになれるぞ! 上野はバイクの駐輪場がないので電車がおすすめだ!
この記事を読んで少しでも観てみたい! と思ってくれた人はぜひお近くのショップに駆け込んで欲しい。サブスクもいいが、好きになった映画は実物で手元に残しておくに限るぜ!※筆者個人の見解です。
まとめ:八橋秀行