オフロード……無理して走らなくてもいいと思う！
荒れた道を走破するために与えらえたストロークの長い前後サスペンションやフロント21インチホイールなどの装備。普通に考えればガチ系の冒険バイクに思えるところですが、奇しくもそれらの相乗効果で『乗ってみたら普通のツーリングに最適だった』という現象を引き起こしているのがVストローム800DEです。
でも、このバイクでオフロードを走らないなんて宝の持ち腐れになるのでは？ と気になる人もいるかもしれません。私（北岡）自身もこのバイクを買ったら『オフロード走らなきゃ！』って思いこんでしまいそうだし。
でも私は『スズキのバイク！』なんていうWEBサイトをやってるからこそ思えるんですが……
これねぇ……無理にオフロード走らなくていいと思う。
Vストローム800DEはスズキの開発陣が本気でオフロード走行を想定して設計したアドベンチャーバイクだから、荒れた道を走った時に楽しさが開花するのは事実です。
だけど例えば『これからオフロードデビュー！』っていう人は、最初は無理せずに普通のオンロードツアラーとして接していって問題なし。というか、そういう使い方でもVストローム800DEは最高のバイクだから。
でもツーリングに出ると田舎の駐車場とか「舗装以外の場所を走らなきゃいけないシチュエーション」ってなんだかんだ「ある」じゃないですか？
最初は、そういうのでいいと思うんですよ……駐車場だけじゃなくて、例えば湖畔などで水辺の近くまで行ってみたくなったからやってみた、とかね。
それはガチの「オフロード走行」ではないかもしれないけど、たぶん『俺、このバイクで良かった！』って嬉しい気持ちになれると思う。
そして、そういうシチュエーションを何度か体験する中で「林道とか行ってみたい！」って気持ちが芽生えたらトライしてみる。それくらいでユルさで付き合うVストローム800DE、決して間違いじゃありません。
というか……個人的には大排気量アドベンチャーバイクで荒れた未舗装路に突撃するのって、よほどのオフロード好きじゃなきゃ普通はやらないものだと認識しています。だってコケたらヤダもん。大事なバイク壊したくないし。
なのでオフロード未経験の人だったら、ダート走行は「そのうちやってみたいナァ」くらいの考えかたで良いと思います。無理する必要なんて無し！ だって好きで乗ってるバイクだもんね！ 楽しみ方は自由でしょ？
それに、ここまで言ってきたとおり、オフロードを走らなくてもVストローム800DEは『普通のツーリングが最高に楽しいバイク』です。なんならオフロード無しで北海道ツーリング行きたい。
このバイクなら東京から高速道路自走でも、北海道上陸くらいは余裕でイケそうだし！
ということで、遥か彼方まで走っていくツーリングに憧れているバイク乗りのかたがいらっしゃいましたら、Vストローム800DEは本気でおすすめ！
しかも、このバイクを選んでおけば『先』がある！
バイクに慣れてきて『もっと壮大な旅をしてみたい！』って思ったら、オンロードバイクのライダーたちが踏み込んでいけない場所まで走っていけるポテンシャルは与えられているんですもの。
そういうバイクって『夢がある』と思いません？
あとね？
こういうバイクに乗ってる人って、なんかカッコよく見えるんだよ（笑）
旅人として「わかってる感じ」がする。そういう風に外からは見える。それもなんかくすぐったいというか……気分がいいというか（笑）
最初はオフロードとか走らなくてもさ……Vストローム800DEと一緒に成長していけばいいと思う！
そうしたら、たぶんねぇ……
（下に続きます）
最初はオンロードツアラーのつもりで乗り始めたのに、気づいたらわりと本気の『冒険野郎』になっちゃってるかもしれないよ？ というか、高い確率でそうなっちゃう気がする（笑）
Vストローム800DEはライダーと一緒に歩んでくれる優しいバイク。
だが！ そうでありながら冒険野郎養成マシーン！
今回ざっと2年ぶりに乗って思うんだけど、最終的な感想は2年前とまったく同じ……
やっぱこれ、最高のバイクだぞ!?
よろしければ最初の【前編】からお読みください！
スズキファンのためのWEBサイト！
