海外ではモペッド、日本では電動アシスト自転車・電動バイクとして販売
「TRP-01T」は、海外仕様ではモペッド(=ペダル付き電動バイク)として販売されているモデルで、日本では2023年9月に電動アシスト自転車「TRP-01」として発売。約30万円という高額モデルながら、登場からの1年間で累計1000台販売された人気機種だ。
今回登場したバイク仕様の「TRP-01T」ではペダルを撤去して純粋なバイクになり、16歳以上が免許不要で乗れる特定小型原付区分のモデルとして設定。前後油圧式ディスクブレーキやデュアルサスペンションを装備し、乗り心地やブレーキ性能にも配慮されているほか、大画面で視認性のよい液晶モニター、48V・20Ahの大容量リチウムイオンバッテリーにより特定小型原付トップレベルの航続距離110kmを実現するなど、ハイエンドモデルにふさわしい性能を有しているといえるだろう。
車体重量は36kgと重めだが、バッテリーが着脱可能で取り外した状態で充電することができるため、駐輪場所から充電場所が離れていても対応可能だ。ちなみに気になる本体価格は33万円で、YADEA(ヤディア)ブランド直営店舗「表参道ショールーム」や自転車販売店、ECサイトにて販売されるという。
【主要諸元 TRP-01T】
全長×全幅×全高 :1730×600×1050mm
重量 :36kg
耐荷重 :ーーー
ブレーキ :前後油圧式ディスクブレーキ
バッテリー :リチウムイオン(48V・20Ah)
モーター :500W
航続距離 :110km
充電時間 :6時間
タイヤサイズ :20インチ
防水性能 :IPX5
本体価格 :33万円
モペッドと電動アシスト自転車、電動バイクの違いを解説!
国交省認定済みの特定小型原付なので安心して乗れる
特定小型原付は、正式名称「特定小型原動機付自転車」で「①普通自転車サイズ(全長190cm・全幅60cm以下)、②最高速度20km/h以下、③電動モビリティ」という条件を満たした車両だ。
原付一種(エンジン車:50cc/EV:定格出力600W)の下位に新設された、 “自転車とほぼ同じ交通ルールで走行可能な電動モビリティ” として、16歳以上が免許不要で利用できるという特徴を生かして電動キックボード型や電動バイク型など、さまざまな製品が登場している。
ただし、走行可能な区域は車道に限定されており、歩道走行モードを搭載したモデルの「特例特定小型原動機付自転車」だけが、例外的に「①普通自転車が通行可能な歩道を、②歩道走行モードに切り替えた上で、③最高速度6km/h」にて走行することが可能である。
自転車ともバイクとも異なる特殊な交通ルールが適用されるため、利用前に必ず確認しておこう。
そして「性能等確認制度」とは、国土交通省認定機関が保安基準に適合しているかを公的に検証する制度で、これに合格したモデルは、メーカー・確認機関の名称などが入った特別なステッカーが車体に貼られ、市場に溢れる「保安基準を満たしていないモデル」と区別できる仕組みになっている。
要するに「国土交通省から、きちんと特定小型原付の基準を満たしたというお墨付きをもらっているモデル」ということになるため、購入を検討する際にはぜひ参考にしていただきたい。ちなみに、今回発売された「TRP-01T」も国土交通省の性能等確認済みモデルである。
免許不要な特定小型原付の解説記事はこちら
国土交通省の保安基準を満たした特定小型原付モデル一覧はこちら
公式Xはこちら