まとめ:斎藤ハルコ/写真:松川 忍
※神社境内での撮影は、特別な許可を得ています。
※この記事は、月刊『オートバイ』2025年1月号に掲載したものを一部編集して公開しています。
今回のゲストは女優の指出瑞貴さん
2022年購入のF900XR。「見た目は大きく感じても、いざ乗るとめちゃくちゃスムーズでなぜか軽く感じるギャップが魅力。今どきな液晶メーターと、安定感のあるビッグタンクも好きです」とのこと。
神社ソムリエ
佐々木優太
愛車:ハーレーダビッドソン・XL1200NS
参拝した神社は1万5000社以上、受けた御朱印は4400を超える。ラジオパーソナリティーやテレビMCとして活躍し、神社にまつわる執筆や講演もしています。
YouTubeチャンネル:神社ソムリエのあやかりチャンネル
指出さんの目標・お悩み
目標1:ライダーの役をやりたい!
目標2:旅番組などタレント活動を増やしたい!
目標3:金運アップ!
お悩み:夏が終わったからか、なんだかエネルギー不足…
ご要望:良縁にあやかる神社に行ってみたい!
アウトドアが大好きなアクティブなバイク女子登場!
僕、佐々木優太が、全国の神社を参拝して得た知識や経験を活かした〝神社ソムリエ〟として、ゲストのお人柄や願い、目標に合う神社へご案内するこの連載。今回のゲストは、バイク女子としても活躍している、女優・タレントの指出瑞貴さんが登場してくれました!
バイク女子としてだけでなく、サウナ・スパ健康アドバイザーの資格を持つサウナ女子であり、パーソナルトレーナーの資格も持つヨガ女子。さらに釣り好きでもあり、水上オートバイに乗れる特殊小型船舶免許持ちで、その他にもサーフィン、サップなどなどアクティブな趣味を楽しんでいる指出さん。
今回の取材でも颯爽とF900XRを乗りこなし、安定感あるライディングで待ち合わせ場所に現れた姿から、てっきりバイク歴が豊富かと思ったのですが、普通二輪免許を取ってまだ約4年ほどだと言います。ですが、「記憶にないほど幼い頃からバイク好きの父の後ろに乗ってた」そうで、タンデム歴は超ベテランなのだとか。
「全然詳しくはないんです」と謙遜されていましたが、これまでも気になる神社には参拝に上がっていて、ありがたいことに、開運ツーリングのことも知ってくださっていた様子。果たして神社ソムリエは、「今日はすごく楽しみにしてました!」と笑顔を見せた指出さんの期待にお応えできたのでしょうか……!?
指出さんは4台の愛車を乗り分けバイクライフを満喫中!
いずれも思い入れがあり、気づけば愛車は4台に増殖中。「F900XRは高速とロングが圧倒的に快適。アクシスは近所のお買い物バイク、レブルは高速以外の街乗り用で、自分の身体に合うようにカスタムしたXSR700は乗ってて一番ラクです」とのこと。(写真は本人提供)
ツーリングの目的地は千葉県の遠見岬神社
未来を見通し“富が咲く”勝浦の守護神社
御祭神は房総半島に技術と文化をもたらしたアメノトミノミコト。阿波国(現在の徳島県)を開拓したのちに房総へと渡り、関東全域の発展に寄与した神様です。現在の社殿は嘉永2年(1849年)に造営されたもので、その裏手には、月の神様のツキヨミノミコトをお祀りする境内社がお鎮まりです。
勝浦の秋の風物詩である遠見岬神社の祭礼「勝浦大漁まつり」は、アメノトミノミコトの御神徳を讃え、地域の発展を願う神事。春の風物詩「かつうらビッグひなまつり」では、60段の石段に約1800体ものひな人形が並び、多くの観光客でにぎわいます。
\ 指出さんだから /
おすすめの3つの理由
1.「遠くを見る岬」と書いて遠見岬神社
→未来を見通し、仕事や日常の良縁を願う!
2.きれいな三日月型をした湾に面した神社
→月の満ち欠けにあやかって運気の波を整える
3.勝浦名産の金目鯛にちなんだおみくじがある
→「金女(きんめ)」おみくじで金運アップ!
海を愛する指出さんにちなみ、海に面した神社にご案内
指出さんはサーフィンを愛するお父さんの影響で、子供の頃からマリンスポーツに親しんできたとか。現在もビーチヨガで心身をリフレッシュしたり、海辺をきれいにするビーチクリーン活動に取り組んだりと、海が大好きなんだそう。そこで今回ご案内する神社は、まず、海に近い神社を選ぶことに決めました。
数多くの海に近い神社の中で遠見岬神社を選んだ理由は、“遠くを見る岬”という社名にあやかり、未来を見通して目標を達成し、仕事を引き寄せる流れにつなげられればと考えたから。
また、遠見岬神社の60段の石段は「冨咲(とみさき)の石段」と呼ばれ、登ると“富が咲き幸せになる”と伝えられることから、指出さんの「金運を上げたい!」という願いにもピッタリだと考えました(ちなみに、石段に使われる真鶴産の本小松石は、日本の銘石で最高級品です)。さらに、名称からもお金に縁ができそうな「金女(きんめ)おみくじ」もあるのです。
最後に、最近のお悩みは「エネルギー不足を感じてるので、パワーが欲しい」とおっしゃっていた指出さん。人のバイオリズムは、月の満ち欠けのように変化するものです。“三日月湾”とも呼ばれる勝浦湾に面し、境内社に月の神様をお祀りするなど、月に縁のある遠見岬神社へ参拝に上がることで、月=ツキの調子も整うのではないかと考えたのでした。
★参拝ではココに注目!
1.境内から臨む“三日月湾”
境内からは勝浦の町と海が一望できます。東側は八幡岬、西側は黒ヶ鼻に囲まれた勝浦湾は三日月のような形をしており、古くから“三日月湾”の異称があったとか。ちなみに「突き出ていること」を「差出(さしで)」と言いますが、もともとの遠見岬神社があったとされる八幡岬は、太平洋に突き出ているまさに「差出」と呼べる場所。漢字は違えど“サシデ”という音の共通項が、指出さんを遠見岬神社にご案内したもうひとつの理由でもありました。
“三日月湾”に浮かぶ鳥居
今回は特別に現在整備中の展望場にも登らせていただきました。そこから旧社地(平島)の鳥居が見えるのですが、登ると同時に雨が止み、鳥居周辺にキラキラと日が差したことに大感動中の指出さんです。
2.金運アップなるか!? “金女(きんめ)”おみくじ
遠見岬神社では勝浦の名産であるカツオとキンメダイの形をしたかわいらしいおみくじが人気です。勝男(カツオ)は男性向けで、金女(キンメ)は女性向け。
“金の女”といういかにも金運が高まりそうな名前のおみくじを引くことで、金運アップにあやかろうと思ったのですが、結果は……「末吉」でした!
神輿殿の中を特別に拝見!
宮司の計らいで、例祭以外では見ることのできない神輿殿を開けて見せていただきました。中に収められた2台の神輿にも細やかな彫刻が施されており、古事記などで伝わる日本の神話のいち場面が彫刻で再現されています。
3.社殿に残る歴史的価値の高い彫刻
今回は本殿前まで上がらせていただき、歴史的価値の高い社殿の彫刻を間近に見る機会をいただきました。波を彫らせたら当代一と謳われた“波の伊八”の四代目(武志伊八郎信明)の手による龍は、まるで生きているような立体感!
遠見岬神社の御朱印&絵馬
普段は通常の御朱印のみを頒布していますが、ひな祭りシーズンや夏詣期間などには特別な限定御朱印が登場します。
「かつうらビッグひなまつり」では、遠見岬神社の石段に並ぶひな人形を見るために大勢の観光客が集まりますが、じつは神社の絵馬もひな人形のデザインとなっています。