文・写真:山ノ井敦司
撮影場所:吉田運送
全て自分で仕上げたこだわりのフルカスタムマシン
ホンダ好き、レース好きにはたまらないカスタムが施されたモンキー改ゴリラは、このカラーリングと片目仕様のヘッドライトを見れば分かるように1979〜1982年のホンダの耐久レーサーRS1000をイメージして製作されたもの。
15年ほど乗り続けられるマシンは、1年前まではCB-F仕様だったそうだが、このイベントのためにイチから外装を製作。カスタムから塗装まで、ほとんどがオーナーさん自らおこなったそう。普段、加工業で働いているということで、自作アイテムはお手のものということだったが、そのアイデア、クオリティには驚かされた。では気になるマシンの詳細を見ていこう!!
マシンの一番のポイントとなっているカウル類は汎用品やNSR系をベースに切り張りを繰り返し整形。カウルマウントとなったミラーはなんと100円均一の湯呑み茶碗をベースに自作。湯呑み茶碗をベースにするという発想はもちろん、そこから作ってしまうという根気、努力も素晴らしい!!
カウルステーやメーターパネルなどはドライカーボン製(本物!!)で、こちらもオーナーの自作品。セパレートハンドルはハリケーン製。
モンキーでは小さすぎるということでゴリラタイプのタンクに交換し、自家塗装とは思えないトリコロールカラーとなったタンク。前側の下をブラックにすることで遠目から見るとタンク小さく見せる視覚効果を取り入れているにもナイスアイデア。
シートやシートカウルも自作で、そのサイズや横から見た際のバランスも秀逸。純正でも隠れているサイドのバッテリーだが、あえて隠さずチラッと見せているのもレーサーチックな仕上がり。小ぶりなサイドカバーも自作品。
エンジンはキタコ製STDボアアップキットを使って88ccまでスープアップ。クラッチはNO.1の人気を誇るSP武川製スペシャルクラッチキットを合わせた。キャブにはセッティングも出しやすく扱いやすいPCφ20を合わせた。
ヨシムラ製マフラーは他車種用ながらすんなり装着できたそう。懐かしのミクニ製のバックステップから伸びるカーボン製のステーももちろん自作品。あえて吊らないのもGOOD!!
足まわりは12インチではなく、前後10インチでモンキー、ミニバイクらしいサイズ感に。フロントはデイトナ製φ31フォークキットで、リアはGクラフト製16センチロングスイングアームを投入している。