カスタムパーツメーカーの「Gクラフト」と、1983年創業の歴史あるサスペンションメーカー「YSS」がホンダの大人気125ccモデルに合わせたリアショックをリリース中。ここではこだわりのサスペンションの気になる部分を細かく紹介。サスが変われば走りが変わると言われる秘密を解き明かしていこう!!
文:山ノ井敦司

「走る楽しみ」を倍増させる車種専用セッティングのサスペンション

フロントフォーク用にリリースされるアップグレードキットは、専用スプリングからオイル、そしてPDバルブのセット商品。キットの中に用意されるPDバルブとはダンパーロッドに減衰調整機能を持たないフロントフォークにカートリッジフォークのような「しなやかさ」と「こし」を与えるインナーバルブのことで、装着することで初期作動時の動きがしなやかになり、細かな凸凹道でも吸収してくれるようになり、安心して走行できるようにしてくれる。

CT125・ハンターカブ、スーパーカブC125用にはイニシャルアジャスターを設けることでプリロード調整を可能とし、専用のプリロードアジャスターも付属している。

ハイグレードサスペンションは普段の街乗りからツーリングと幾度となく実走テストを行うことでCT125専用品(他車種の製品も同じく)として用意される。スプリングはダブルレートを採用することで初期は柔らかく、奥で踏ん張る性能を発揮し、イニシャルアジャスターも設けているのでプリロード調整が可能となっている。エンドアイ部には車高調整機能を設けることで純正長+10mmの範囲で設定可能。他にもスプリングプリロード調整機能、伸び側減衰力も25段階調整を備えることで高い性能を発揮するリアサスペンションとなっている。

現在発売されるタイプ2は軸受部をベアリング仕様にすることで、よりスムーズな動きを実現。コラボの証としてサスペンション上部には「Gcraft」のロゴがレーザーマーキングで入れられ、専用のステッカーが貼り付けられている。車体色に合わせてカラーは2種類用意されており、スプリングの塗装はバネの伸縮に対し柔軟性があり、かつ強い皮膜を形成できる粉体塗装を採用。

購入時のセッティング、乗車体重は60kg~70kgの範囲が初期設定となっているので、自身の乗車スタイルや体重、車重(他パーツ装着による増減)によってリセッティングが必要となる場合があるので、装着後は自身に合ったセッティングを試してみよう。セッティングはなかなか奥が深いので走り好きは長〜く楽しめるはず。

CT125ハンターカブ前後サスペンション交換のすゝめ

画像: 走行テストに関しては通勤時や実際に荷物を積んで峠、山を走行したりしているそう。

走行テストに関しては通勤時や実際に荷物を積んで峠、山を走行したりしているそう。

[フロント+リア]
過度な車体の前後運動が減少することでより安心して走行を楽しむことが可能に。峠道や国道などの大きなコーナリングでのフワ付きも改善。特に荷物を積載した時の違いが一番体感、実感しやすく、強化された前後サスペンションにより、車体が安定し、車体が持つ本来の「走る楽しみ」を味わう事ができるようになります。

[フロントのみ]
軽装備でのツーリングライダーにおすすめです。フロントの過剰な反応が軽減されることで直進走行時の車体が安定します。またブレーキング時のフロントの沈み込みも改善。

[リアのみ]
重量級の積載や、普段荷物を積むライダーにおすすめです。減衰機能が強化されたサスペンションなので段差を超えた時の跳ね上がりが軽減。荷物の量に応じて車高、初期沈み量、減衰の調整を可能にしているのでストリートからツーリングまで幅広く対応。
※上記内容はGクラフトスタッフによる開発時のインプレッション、感想になります。

前後同時の交換で一気に違いを体感、感じるのがベストかもしれないが、フロントのみ、リアのみと段階を踏んで交換、違いを他の楽しむのもおすすめ。装着後は自身の乗り方や走行シーンに応じてセッティングを楽しんでみてください。

コラボしたYSSってどんなメーカー?

YSSは1983年にタイで創業されたサスペンションメーカーで、OEM生産を中心に数多くのオートバイメーカーに純正サスペンションも供給するなど、皆さんも一度は見た、聞いたことがあるのでは? 

写真はタイにあるYSS本社の写真。高級車ディーラーのような作りの建物、内装にはびっくり。オートバイだけじゃなく、ハイエースなどの四輪用のサスペンションもリリースしている。気になる製品は様々なレース参戦で得たノウハウをフィードバックすることで、世界水準の高品質なサスペンションを数多くリリース中。驚くのはそのラインアップ数で、国内外の様々なメーカー・車種用を用意し、リアサスペンション、フロントフォーク、ステアリングダンパーなどをラインアップ中。

Gクラフト×YSSコラボのきっかけとは!?

アルミスイングアームやバックステップ、ステムキットなどアルミ削り出しの商品を得意とするGクラフトが、なぜサスペンション作ったのか? 実際に開発陣に聞いてみた。

「フレームからステム、スイングアーム、ホイールなどは自社で作ることはできるのですが、ウチは車両メーカーではく、あくまでもパーツメーカーなので、サスペンションやチェーンなどオートバイに必要な全部のパーツを作ることは不可能なんです。ユーザーさんには弊社がリリースするカスタムパーツを装着して楽しんで頂くのはもちろんですが、オートバイとして乗って楽しんでもいただきたいと考えており、弊社で製作することのできないパーツに関しては、弊社のパーツと合わせて交換して頂きたい、推奨できるパーツを販売するメーカーさんと協力することで、コラボパーツとしてリリースするようになりました」

このコラボに関しては5年ぐらい前からスタートし、YSSのサスペンション以外にもアクリポイントでスクリーンやデグナーでバッグ、サンスターでディスクローターなど、様々なメーカーとコラボしパーツをリリースしている。

https://www.g-craft.com

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