排気量やジャンルを問わず、愛車のメンテナンスに興味を持つライダーなら入手しておきたいのがメンテナンススタンド。国産ブランドとして知られるJ-TRIPのそれは、ただバイクをリフトアップするだけにとどまらない数々のアイデアが魅力の上、日々、進化しているのが特長。続々とリリースされる新アイテム群に、同ブランドのフィロソフィーを探ろう。
※本企画はHeritage&Legends 2023年1月号に掲載されたものです。

浮かぶアイデアはすべてメンテナンスを楽しむために

メンテナンススタンドを中心に、バイク用部品や用品の企画開発と製造販売で知られる森製作所。読者のみなさんには同社のブランド『J-TRIP』の方が通りがいいかもしれない。そんな同社が2024年に発売したのが『三角スタンド』と『アクスルシャフトホルダー』だが、どちらもが『あったらユーザーが喜ぶ』ことが開発の着眼点だった。早速、同社の森代表に話を聞いていこう。

画像: ▲森製作所を主宰する森 賢哉代表。各地のモーターサイクルショーやバイクイベントに出展する同社ブースで、森さんの熱のこもったデモンストレーションに耳を傾け、もっと自分でメンテを! とヤル気が湧いた読者も多いことだろう。

▲森製作所を主宰する森 賢哉代表。各地のモーターサイクルショーやバイクイベントに出展する同社ブースで、森さんの熱のこもったデモンストレーションに耳を傾け、もっと自分でメンテを! とヤル気が湧いた読者も多いことだろう。

「そもそも、バイクのメンテナンススタンドって私たちがこの商売を始めたずっと以前からある製品です。ただし、私たちもメンテナンススタンドを販売するうちに『長い歴史の中で便利なのに作られなくなった製品』があることを知ったり、『こうだったらもっと使いやすいのに』というアイデアも湧いてくる。そうしたあれこれを製品に落とし込んでいくのが、今の私たちの仕事と考えています。例えば三角スタンドは前者。TZやRSなど、市販レーサーが売られた頃は付属品としてこうしたスタンドは普通に見られましたが今はない。便利さを知っている人たちは、昔のそれを今のバイクに合わせて力ずくでスタンド幅を調整して古いものを使い回したりしている(笑)。それなら幅調整式の三角スタンドがあれば便利じゃないか、という発想です。結果、補強材も入れられて強度が増し、トランポに載せてギュウギュウにタイダウンベルトで締め上げてもしならない、頑強なスタンドに生まれ変わりました。
そしてアクスルシャフトホルダーは後者。ホイールまわりの整備で、長いアクスルシャフトが収まるトレーを準備するよりは、このホルダーにスポッと刺した方が煩わしさが減って管理も楽。あえてアルマイト4カラーを揃えたのは、作業時に目立つしカッコいいでしょ。機能とドレスアップを両立した、メンテナンススタンドでは画期的なアイテムですよ(笑)」

一方で、まだカタチにできていないアイデアはたくさんあるんです、と森さん。自らも街中からサーキットまで走りながら思いつくそれらに共通するのは、『ユーザーが便利にメンテナンスを楽しむため』のアイテムということ。J-TRIP製品群には、そんな森さんの思いが溢れているのだ。

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パドックからトランポ積載、ガレージメンテナンスまで、捌きの良いコンパクトスタンド

画像1: パドックからトランポ積載、ガレージメンテナンスまで、捌きの良いコンパクトスタンド

JT-141F18 三角スタンド(10㎜シャフト付き )1万7600円

画像2: パドックからトランポ積載、ガレージメンテナンスまで、捌きの良いコンパクトスタンド

三角スタンドは幅調整式としたことで補強材も入り高強度。既存品の弱点、“しなり”も解消した。

画像3: パドックからトランポ積載、ガレージメンテナンスまで、捌きの良いコンパクトスタンド

片側にはスタンドを跳ね上げた際にサイレンサーに留めるゴムを付けられる三角スペースも。ゴム輪はホームセンターなどで調達すればいい。

画像1: 各種スタンド群をはじめアイデア光るメンテナンスアイテム群を続々開発|J-TRIP【Heritage&Legends】
画像2: 各種スタンド群をはじめアイデア光るメンテナンスアイテム群を続々開発|J-TRIP【Heritage&Legends】

J-TRIP製品は曲げに溶接、組み立て、塗装まですべて国内で作業の高品質で長期使用に耐える。シャフトをオプションのL字受けにも変更できるフレキシビリティも、三角スタンドの魅力なのだ。

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J-TRIPメンテナンススタンドの最高峰! 機能性に美しさもプラスの メッキスタンド・シリーズも進化する

「他のメッキスタンドと比べてもらうと艶の深さに気づくはず」と森さんが自信を持って勧めるメッキスタンドシリーズ。予め素材をひと皮剥いた上で曲げ加工、その際、伸びて梨地となる曲線部外側は再度バフ研磨した後、国内の有力メッキ工場に持ち込む細かな作業で製作されるそれは“バイクメーカー純正品質”。塗装品のスタンドより高いけれど、見栄えが良いうえ錆に強く、長く使える逸品だ。全日本ロードレース選手権のトップランカーがこぞって使うのも、その証明といえる。

画像1: J-TRIPメンテナンススタンドの最高峰! 機能性に美しさもプラスの メッキスタンド・シリーズも進化する

JT-1162PT メッキフロントスタンド 本体:4万1118円

画像2: J-TRIPメンテナンススタンドの最高峰! 機能性に美しさもプラスの メッキスタンド・シリーズも進化する

メッキフロントスタンドには、そのデビュー当初には装着されていなかったスタンドを束ねるゴムとフックが追加されていた。こうした製品進化も、次々と生まれる森さんのアイデアの賜物というわけだ。

画像3: J-TRIPメンテナンススタンドの最高峰! 機能性に美しさもプラスの メッキスタンド・シリーズも進化する

右写真:JT-120PT メッキロング ローラースタンド 本体:2万4673円、左写真:JT-125PT メッキショート ローラースタンド 本体:2万3408円

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外したアクスルシャフトどうする!? を解決する J・TRIP製品の真骨頂というべきサイドパーツ

画像1: 外したアクスルシャフトどうする!? を解決する J・TRIP製品の真骨頂というべきサイドパーツ

JT-R99AL アクスルシャフトホルダー 8580円

画像2: 外したアクスルシャフトどうする!? を解決する J・TRIP製品の真骨頂というべきサイドパーツ

アクスルシャフトホルダーはホイール脱着の際に取り外したアクスルシャフトやナット、カラー、ワッシャ等(ナットやカラーは細いステーに通しておけばいい)を保持する画期的ツール。高さ調整付きのJ-TRIP製フロント/リヤスタンドにボルトオンで追加装着できる。実使用での機能性はもちろんだが、美しいアルマイトが施された同品は、装着しただけでスタンドがバージョンアップして見える楽しさもあるのだ。

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パーキングブレーキとしても重宝するブレーキレバーロック

画像: パーキングブレーキとしても重宝するブレーキレバーロック

JT-1042B ブレーキレバーロック 660円/坂道停車で1速に入れられないAT車などで重宝するブレーキレバーロック。J-TRIPのそれは、太巻きのスロットルやビレットレバーでも使える形状がウリ。

取材協力:J-Trip 有限会社 森製作所

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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