250ccでもサイドカーの醍醐味を存分に味わえるニューモデルが、サクマエンジニアリングのガンマ1800サイドカー。軽二輪側車付の制限全幅に収まるサイズながら、パッセンジャーの居住スペースを最大限確保した、工夫に満ちた最新作だ。
文：宮崎敬一郎、オートバイ編集部／写真：南 孝幸
文：宮崎敬一郎、オートバイ編集部／写真：南 孝幸
サクマエンジニアリング「CL250+ガンマ1800サイドカー」ライディングポジション
シート高：790mm
ライダーの身長・体重：176cm・68kg
パッセンジャーの身長：165cm
ハンドルを切り、体重移動することで曲がる乗り物だ。軽二輪枠の幅に収めるため、ハンドル幅を詰めてカーをバイクに寄せており、そのハンドルが少し重め。またカーとのクリアランスが狭く、左足の出し入れに慣れがいる。
サクマエンジニアリング「CL250+ガンマ1800サイドカー」各部装備・ディテール解説
正面から見ると、サイドカーの幅を最大限確保するため、様々な工夫が凝らされているのかがよく分かる。これで全幅は1290mmだ。
舟側の幅は520mm。側車側のタイヤを捕捉したり、CLのハンドル幅を短くするなど、工夫の結果ゆとりある全幅が確保できている。
一見すると見分けがつきにくいが、CL250はハンドルの幅を少し詰めて、全幅が1300mm以下になるよう工夫されている。
スクリーンは大きめで、走行風からパッセンジャーをしっかり守ってくれる。クリアタイプなので視界も良好。
サイドカーの改造費、取付調整費、記載変更費を含む基本価格は79万8600円。試乗車は中古車のCL250込みで135万円。
サイドカーの内部は広々としていて、身長160cm台のパッセンジャーなら足を伸ばしてくつろげる。乗り心地も快適だ。
バックレストを前に倒すとトランクスペースが確保されている。スペースは意外と奥行きがあり、収納力はなかなか高そう。
側車側のタイヤはスクーター用の細身のもので、サイズは110/100-12。組み合わされるホイールはアルミ製となる。
サイドカー側のサスペンションにはショートタイプのショックユニットを採用。フロント側のウインカーはCL250用のノーマル。
サイドカー側のテールランプはブレーキ、ウインカーのコンビネーションタイプ。光源はもちろんLEDとなっている。
サクマエンジニアリング「CL250+ガンマ1800サイドカー」主なスペック・価格
| 全長×全幅×全高 | 2170×1290×1130mm |
| 全長×全幅×全高（舟側） | 1800×520×520mm |
| ホイールベース | 1485mm |
| シート高 | 790mm |
| エンジン形式 | 水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒 |
| 総排気量 | 249cc |
| ボア×ストローク | 76.0×55mm |
| 圧縮比 | 10.7 |
| 最高出力 | 24PS/8500rpm |
| 最大トルク | 2.3kgf・m/6250rpm |
| 燃料タンク容量 | 12L |
| 変速機形式 | 6速リターン |
| ブレーキ形式（前・後） | ディスク・ディスク |
| タイヤサイズ（前・後） | 110/80R19・150/70R17 |
| タイヤサイズ（舟側） | 110/100-12 |
| メーカー希望小売価格 （試乗車参考価格） | 135万円（消費税10％込） |
文：宮崎敬一郎、オートバイ編集部／写真：南 孝幸
