デイトナ「フルフェイスヘルメット DN-001RS」使用レビュー｜“初めてのヘルメット”にもあり！ インナーバイザー付きでコスパ抜群

デイトナ「フルフェイスヘルメット DN-001RS」テスト＆レポート

コスパ抜群のインナーバイザー付きフルフェイス

ライダー装備品の中でもヘルメットは価格差が大きい。フルフェイスタイプの場合、ホームセンターなどでは5千円以下の製品も扱っているが、日本の一流ブランドが主力にしているFRP製は5〜10万円あたり。何を基準に選べばいいのか判らないライダーも多いだろう。

ヘルメットメーカーの試験機で衝撃吸収力や耐貫通テストを見学した経験から言うと、激安品の安全性は価格なりでしかない。国内ではPSCマークが付いていれば法的な問題はないが、推奨はできない。個人的に目安にしているのは2万円以上の製品。2万円以上ならOKということではなく、素材や作りをチェックし、納得できる製品のプライスタグを見ると2万円以下はない、ということだ。

オートバイ用品会社のデイトナはイタリアンブランドのNOLANの輸入販売と並行して、オリジナルブランドの普及価格帯モデルも展開している。このDN-001RSはABSとPCの複合素材を採用してSG規格をクリア。

帽体をSとM、LとXLの2サイズ別として軽量コンパクトに仕上げているほか、手軽に洗濯できる着脱式内装、眩しい日差しを遮るインナーバイザー、エアベンチレーション機構の採用、曇りを防ぐピンロックシートの同梱など、2万円台中盤の価格ながら装備の充実度は文句なしだ。

インナーバイザー付きながらLサイズの実測重量は約1685gで、全体にソフトなフィット感と併せて長時間被っていても快適。インカムとの相性も良く、街乗りライダー、ツーリングライダーにお勧めの仕上がりになっている。

テスター太田安治の欲張りリクエスト

素材グレードと装備の充実度が高く、コスパは文句なし。ただ、近年の夏の暑さに対応できるよう、ベンチレーション性能はもっと高めて欲しい。アゴ紐は一般的なDリング仕様だが、実用モデルとして捉えればラチェット式でもいいと思う。

【写真4枚】デイトナ「フルフェイスヘルメット DN-001RS」4

文：太田安治／写真：赤松 孝／モデル：平嶋夏海