重戦車の宿命……だがしかしっ!
バイクの性能に助けられて濃霧をクリアし、再び快晴へ!
先ほどまでの苦しさは秒で忘れて気分上々。私(北岡)としてはVストローム1050との伊豆一周ツーリング第二章が開幕したような感覚です。
今回の相棒『Vストローム1050』は2023年のマイナーチェンジで、電子制御などを含む大幅な進化を遂げているのですが、そのアップデートで個人的にいちばん好感触なのが『1速~6速のギア比の見直し』と『2次減速比の変更』です。
最新の電子制御が全部盛りになったことも見逃せないけど、これらギア比の変更によって、より低~中速域重視になったことの影響がとにかく大きい!

なにが良くなったって、一般道を時速50~60kmで走る時の『ゆとり感』です。2022モデルまでのVストローム1050は、高回転域まで勢いよく回るエンジン特性もあり『アドベンチャーバイクの見た目をしたスポーツバイク』みたいなところがありました。
そのため一般道ツーリングペースだとバイク側が走りたがっちゃって……Vストローム1050に対し『ごめんな、ちょっと我慢してくれよな』となだめつつ走るシーンがけっこうあったんです。
でも!

現行型はそうじゃない! ギア5速で時速50km弱、エンジン回転数2000回転みたいな走り方でもストレスが無いんです。そこに加えて、低回転キープで走れるからVツインエンジンの鼓動感も楽しめる。結果的にツーリングバイクにおいて非常に重要な『味わい』が増強されています。
Vストロームシリーズは基本的に全モデル、スズキらしくスムーズに回るエンジン特性ですが、そうは言っても排気量1000ccオーバーの2気筒エンジンのドコドコ感はやっぱり良い!
高原道路や海沿いをやんわり流す時には最高のフィーリングです。

ただし、ストップ&ゴーの多い一般道を長時間走ることで見えてきたものもありました。
重戦車の宿命というか、やはり重いことは重い。私の場合はすこし特殊なのですが、写真を撮るためにバイクを停めて、微調整のために押して動かして……というシチュエーションが連続します。
サイドスタンドからの引き起こしやエンジン停止状態での取り回しが頻繁にある訳でして……回数を重ねると242kgの重量がそれなりに応えてきます。

ただしこれはVストローム650/XTに比べると、という限定的な話です。
見た目のデカさはリッタークラスだけど排気量は650ccの『Vストローム650』シリーズは、XTですら重量215kg。言ってしまえば昨年11月に同じコースを650XTで走っているからこそ感じられた違いです。650、あのボディサイズなのに軽すぎだろ。

でもVストローム1050だって、リッタークラスのアドベンチャーバイクとして見れば一般的なレベル。他と比べて重い訳じゃありません。
私はリッター級アドベンチャーバイクの重量のひとつの基準として(個人的に)装備重量で240kg前後というイメージを持っているんですが、Vストローム1050の重量は十分にその範囲と言えます。
ちなみに足つき性に関しては私の場合、特に不都合は感じません。こちらも許容範囲。
それでも重量が気になったということは、つまり……

俺が軟弱なだけか?
まあ私、筋力自慢のタフガイではありませんので……どっちかっていうと「もやしっ子」ですし。
だけど、そんな私でもこう思うんです……
『それがどうした!』と(笑)

リッターアドベンチャーだもん。重いのなんて当たり前。
だけどこのバイクを欲しいと思う人はそうじゃないでしょ?
この強そうで、男らしいスタイルに惚れちゃったわけだよね!?

だったらそんなの些細な問題! だってバイクは『好き!』の気持ちで買うものでしょう!?
デカくて強そうなんだから、ちょっとくらい重いのなんて承知の上。その対価として、このバイクの『男らしさ』が手に入るなら安いもんです
Vストローム1050はデカくて重い。だから長時間の一般道走行ではVストローム650よりちょっと疲れます。それは事実! でも、好きになっちゃったらそんなの関係ないのよ(笑)
(下に続きます)
それに、エンジンを掛けて走り出してしまえば無敵そのものだし! ちなみにVストローム1050って650以上にハンドリングが軽快なんですよ?
今回はこの『Vストローム1050は650よりも重量があるから一般道では疲れる』ということがわかったうえで『だからどうした!』と思えたことが最大の収穫だったかも(笑)
やっぱりコイツは……本物の『男のバイク』だぜっ!