※この記事はウェブサイト「スマートモビリティJP」で2025年4月16日に公開されたものを一部編集し転載しています。
採用の決め手は「停止時に自立する3輪構造」による安定性
ホンダの新事業創出プログラム「IGNITION」から生まれたベンチャー「ストリーモ」は、3輪の電動キックボード「Striemo(ストリーモ)」の開発・販売を行なっている。
今回の特別車両のモデル元となった「ストリーモ S01JT(A)」は、16歳以上が免許不要で乗れる特定小型原付だ。

バランスアシストシステムにより、停止時から高速域まで安定して乗車できる。
最大の特徴は「独自開発の3輪構造」により、停止時も自立するユニークな仕様。低速域から高速域まで転びにくく安定した走行が可能となり、狭所での安定した走行能力が評価され、万博向け消防用製品として採用されたという。
特別仕様のストリーモは、ひと目で消防車両とわかるように赤く塗装されているほか、追加装備として360度カメラと通信機能を搭載している。
大阪消防局は、同モデルを万博会場内の巡回警戒および予防査察用として使用し、災害時のライブ映像配信や移動式通信中継器としての役割を果たす。

360度カメラと通信機能を備え、移動式通信機として支援任務に用いられる。
また、荷箱を設けて重装備や緊急資材を積むことができるというので、会場内の多様な路面環境と歩行者の多い通路をスムーズに移動できるマルチロール機として期待されていることだろう。
次世代の消防・緊急対応現場におけるモビリティとして、今後の活躍に注目したい。
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