スポーツ感あふれる大胆なファイタールック
インドで13もの賞に輝いたSUZUKIジクサーは、日本では若年層のライダーの獲得を目指す戦略的なモデルとして1月27日に発売。若いライダーがターゲットだけあって、そのフォルムは非常にスタイリッシュだ。インパクトある異形ヘッドライトや短く切り落とされたようなショートテールなどは、スーパーネイキッドのGSX-S1000を彷彿させるデザインで、このクラスでは貴重なストリートファイタールックは大きな魅力だ。空冷のSEPエンジンは爽快な吹け上がりが最大の特徴。今回の国内市販に合わせてインジェクション化が施されており、パワーもクラストップレベルの14PS。価格も税抜きで29万3000円〜と大胆な設定。カッコよくて扱いやすく、価格も手ごろという、気になるライトウエイトスポーツは今最も注目されるオートバイの中のひとつだ。

グラススパークルブラック×キャンディソノマレッド(ツートン) 321,840円(税込)

154㏄という小排気量のコンパクトな単気筒エンジンを搭載し、車体は極めてスリムだ。印象的なフロントマスクによって真正面から見ても存在感は抜群。

細くシャープに絞りこまれたデザインのテールカウルが大きく跳ね上げられていることが、その後端がハンドルバーとほぼおなじ高さにあることからも分かるだろう。

GSRシリーズ、GSX-Sシリーズといったスズキのスーパーネイキッドたちと共通のイメージを与えられた、力強くスポーティさを感じさせる曲線で構成されたスタイリングがジクサーの魅力の大きなポイント。このクラスの一般的なロードスポーツの質感を大きく上回るデザインだ。

左)トリトンブルーメタリック 右)グラススパークルブラック 316,440円(税込)

リフレクターのデザインを最適化、カウルやメーターバイザーのデザインと合わせてシャープな表情のフロントマスクを作り出している逆三角形形状のヘッドライト。

ハンドルはネイキッドモデルらしくバーハンドルだが、グリップの位置はやや低めに設定されていて、適度にアップライトでスポーティなライディングポジションをとれる。

フロントフォークは剛性の高いΦ41㎜の正立タイプで、優れたハンドリングやブレーキングを実現。ブレーキはΦ266㎜ローターに片押し2ポッドキャリパー。

スーパースポーツ風ショートマフラーを装着。シングルエンジンだが、テールエンドをデュアルタイプにすることによって、優れた排気効率も実現されている。

スポーティさを強く感じさせるモデルだけに、ステップ位置もやや後退した設定とされていて、快適さとライディングしやすさを両立するポジションを実現。

赤いスプリングがひときわ目を引くリアサスペンションはシンプルなモノショックを採用。7段階にプリロードを調整できるようになっている。

このクラスのスポーツバイクとしては珍しく、日常のメンテナンスなどに便利なセンタースタンドを標準装備。スイングアームはスチール製だ。

一体型のロングシートは、シートカウル一体のグラブバーと合わせてコンパクな仕上がり。シート前端をタンク形状に合わせて細くして優れた足着き性も実現。

シートを外すとシートレール部にスペースが現れる。それほど広いスペースではないが、車載工具や書類といった小物類を収納できるようにデザインされている。

テールランプはLEDタイプが採用されていて、テールカウルを最新のスーパーネイキッド的なスリムで鋭い形状にすることが可能となった。

メーターはコンパクトなフル液晶のデジタルメーターで、時計やギアポジションなどの表示機能も備えている。イグニッションをONにすると、オープニングメッセージとして「READY GO」と表示される、高級車顔負けの演出も用意されている。

空冷単気筒でOHC 2バルブというシンプルなメカニズムのSEPエンジンだが、燃焼効率を高めフリクションロ
スを低減、パワーを犠牲にせずクラス最高レベルの燃費を実現。日本仕様は平成28年国内排出ガス規制(ユーロ4相当)もクリア。

シリンダーヘッドはバルブ挟み角を狭くする設計によって燃焼室をコンパクト化し燃焼効率を向上。ピストンも軽量化、ロングストロークでも高回転までスムーズなフィーリングだ。

シンプルな構造の動弁系だが、ローラーベアリング付ロッカーアームを採用することで、カム摺動面のフリクションを大幅に減らすことに成功している。


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