作中では徹底した軽量化でゴール前でバラバラに
Z400GPは、Z400FXの後継モデルとして1982 年に発売。FXよりも5PSアップした空冷DOHCエンジンは48PSを発揮し、これを新設計のシャシーに搭載。リアサスペンションにはモノショックのユニトラックシステムが採用され、メーターはマイコン制御の液晶モニターが搭載されるなど、技術の粋を集めた意欲作であったが、国内4メーカーの激しい開発競争の煽りを受け、翌1983 年には後継機種となるGPZ400が登場してしまい、販売期間わずか2年という短命に終わった。
作品中では沢渡鷹がこのZ400GP を駆って関東大学自動車部チームから「競争技世界一決定戦」に出場。400 級クラスで見事トップとなるが、過激な軽量化でマシンが走行中から分解し、最後は前輪のみでゴールしている。
協力:株式会社KADOKAWA