前モデルは幅広い車種や乗り方に対応するバランスの良さが光っていたが…!?

僕が普段乗っているニンジャ1000はオートバイ誌の用品装着モデル車やタイヤテストにも使っている。購入から6年で約2万6000km走り、新車に装着されていたタイヤを含めて7セットのタイヤを試してきた。

ニンジャの用途は自宅から編集部まで首都高速メインの往復が70%、峠道の比率が多いツーリングが20%、用品テストの走行が10%といった割合。こうした使い方だと空気圧や表面温度管理に気を使い、ライフも短いサーキット志向のタイヤは宝の持ち腐れどころか不向き。でも耐摩耗性重視のツーリングタイヤはハンドリングが鈍く、乗り心地も硬い製品が多い。だから僕これまでが履いてきたのは「スポーツタイヤ」「スポーツツーリングタイヤ」と呼ばれるセグメントのタイヤばかりだ。

画像: 装着したロードスポーツ2はニンジャ1000の指定サイズ。空気圧も車両指定のフロント2.5キロ、リア2.9キロに設定した。エアバルブ先端に取り付けて内圧と内部温度をリアルタイムで見れる「エアモニ2」もタイヤテストの必需品だ。

装着したロードスポーツ2はニンジャ1000の指定サイズ。空気圧も車両指定のフロント2.5キロ、リア2.9キロに設定した。エアバルブ先端に取り付けて内圧と内部温度をリアルタイムで見れる「エアモニ2」もタイヤテストの必需品だ。

そして新たに履き替えたのがダンロップから発売されたばかりのスポーツタイヤ『スポーツマックス・ロードスポーツ2』。2012年3月に3セットめのタイヤとして履いた『ロードスポーツ』の後継となる製品だ。前モデルのロードスポーツは高めのグリップ力を見せるものの、ハンドリングに尖った部分はなく、幅広い車種や乗り方に対応するバランスの良さが光った。

個人的にはグリップ限界が掴みやすく、安心して峠道を駆け回れる特性が好ましかったが、不満を感じたのがライフ。4000km走行あたりからグリップ感が落ち、ハンドリングの素直さも薄れていった。約5000km走行で3分山近くまで減ったところで交換したが、「このキャラクターで8000kmくらい持てば……」というのが正直な思いだった。

だが3月に行われたロードスポーツ2の発表会では「グリップ力とライフを高めながら、摩耗による性能低下を抑制した」と説明されたので、僕が感じたウィークポイントが解消されたことになる。

画像: 交換作業はおなじみのスペシャルパーツ忠男にお願いした。経験豊富な担当スタッフによると「ビードはやや硬め、重量は標準的ってところでしょうか」とのこと。

交換作業はおなじみのスペシャルパーツ忠男にお願いした。経験豊富な担当スタッフによると「ビードはやや硬め、重量は標準的ってところでしょうか」とのこと。

画像: スペシャルパーツ忠男はタイヤショップとして過去に何万本もの交換作業を行っているだけに、手際の良さは感動的。ビードシーティング(タイヤとホイールの正確な密着)やバランス取りの丁寧さも文句なし。今回は擦り減ってきたアルミスプロケットも一緒に交換してもらいました。

スペシャルパーツ忠男はタイヤショップとして過去に何万本もの交換作業を行っているだけに、手際の良さは感動的。ビードシーティング(タイヤとホイールの正確な密着)やバランス取りの丁寧さも文句なし。今回は擦り減ってきたアルミスプロケットも一緒に交換してもらいました。

とはいっても、メーカーの走行テストデータをそっくりそのまま受け取るわけにはいかない。実際は車種や乗り方で性能やライフは大きく変わって当たり前だから、同じ車種、同じ使い方で試してみよう! というのがロードスポーツ2を8セット目に選んだ理由。まだ交換して市街地を200km走っただけなので、やっとタイヤの慣らし(走行によってタイヤ表面のワックスが落ち、ホイールとタイヤの嵌合面が馴染んだ状態)が済んだところ。前に履いていたツーリングタイヤのメッツェラー・ロードテック01に比べると特にフロントの衝撃吸収性が良くて乗り心地が優しく、低中速コーナーでは素直にバンクして接地感が高い、という印象。このあたりは大いに気に入っていたミシュランのパイロットロード4(こちらもツーリングタイヤ)にも似ていて、純正装着タイヤ的な安心感がある。

リアのPCL構造(2層トレッド)による違いやスポーライディング性能、耐摩耗性に関してはこれからまだツーリングを含めた様々なシチュエーションで検証して、随時webにUPしていく予定。お楽しみに。

ダンロップ 公式サイト

今回のタイヤ交換SHOP:SP忠男 浅草店

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