現在、SS600クラスを頂点に、AP250クラス、UB150クラスが開催されているアジアロードレース選手権。ここに、2019年から新クラス「ASB1000」クラス、つまり1000ccクラスが新設されることが発表されました。
現在、日本で行なわれているJSB1000クラスは、言うまでもなく世界スーパーバイク選手権(=WSBK)へとつながる国内選手権。現在、アジア(オーストラリアを含むパンパシフィック圏ね)でスーパーバイク、または1000ccクラスが行なわれているのは、日本(JSB1000)とオーストラリア(ASBK)。カテゴリーで言うと、国内選手権(ナショナルチャンピオンシップ)の上にエリア(アジアチャンピオンシップ)があって、そこからWSBK、ってステップですよね。たとえばスペイン選手権→ヨーロッパ選手権→WSBK、という流れです。

画像: アジア選手権のプロモーターであるTwoWheelsMotorRacingのディレクター、ロン・ホグさん 「アジアロードレース選手権に1000ccクラスが必要な時期が来たんです」

アジア選手権のプロモーターであるTwoWheelsMotorRacingのディレクター、ロン・ホグさん 「アジアロードレース選手権に1000ccクラスが必要な時期が来たんです」

これまでは全日本選手権→アジア選手権→WSBKという流れの中で欠けていた1000ccクラスの新設で、夢が広がりますね。つまり、全日本選手権を勝ったらアジア選手権へステップアップし、そこからWSBKという流れが出来上がるんです。
もちろん、そこにはオーガナイザーのヘルプとサポートも必要ですよね。日本でチャンピオンになったって、その先のシートが約束されるわけではない現状を、たとえばフェデレーションで後押しして、スカラシップではないけれど、ステップアップをサポートする――そういうシステムができたらいいなぁ、と思うのです。

発表されたばかりのASB1000は、まだ詳細こそ決まってはいませんが、WSBKと併催されているSTK1000(=WSBKより改造範囲の狭いスーパーストック)に近いマシンレギュレーションになるようです。会見では「90%はSTKと同じ。残りはアジア地区に合わせたレギュレーションに」と説明されました。

画像: ダンロップを代表して会見に出席した松村貞彦さん 「96年以来、ダンロップはずっとアジア選手権をサポートしてきました。引き続きASB1000も責任を持ってサポートします」

ダンロップを代表して会見に出席した松村貞彦さん 「96年以来、ダンロップはずっとアジア選手権をサポートしてきました。引き続きASB1000も責任を持ってサポートします」

さらにMotoGPにミシュラン、WSBKにピレリがタイヤをワンメイク供給するように、ASB1000にはダンロップがタイヤを供給。ダンロップは2種類のタイヤを、1レースで8セット供給する準備を進めていて、ヨーロッパで使用している新しいプロダクションタイヤを投入する予定だそうです。おそらくスリックタイヤを使用するレースとなるようです。
さぁ国内からは、誰が、どのチームがこの新しいチャンピオンシップに挑戦するんでしょうか!
アジア圏内では、すでにASB1000クラス参戦に名乗りを上げているディーラーやレーシングチームもあるみたい。こうなったら、日本のチャンピオンチームも自動的にASB1000に派遣――てなウルトラCを期待しちゃいますね!

画像: FIMのアジア担当、ケンディ・チャンさん 「ASB1000の新設でアジアのモータースポーツに新しい関心と成長が生まれ、ライダー育成にも寄与するでしょう」

FIMのアジア担当、ケンディ・チャンさん 「ASB1000の新設でアジアのモータースポーツに新しい関心と成長が生まれ、ライダー育成にも寄与するでしょう」

続報は、わかり次第、またお伝えします!

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