【Can-Am Ryker（カンナム・ライカー）】SFアニメに登場しそうな新感覚スリーホイーラー!!【海外試乗PART.1】

ヒップスター集まるイーストLAのクラブスペースでローンチパーティ

フロント2輪の新しいスリーホイーラー「Can-Am Ryker（カンナム・ライカー）」が登場すると聞いて、アメリカ・カルフォルニアへ行ってきました。ローンチパーティは、ロサンジェルスのヒップスターたちが集まってくるウエアハウスでおこなわれました。

そこはミュージックイベントやクラブイベントなどに普段使われるスペースで、パーティは音楽やお酒とともにカンナム・ライカーを眺めつつ、アレコレお話ししましょうというムード。その世界観を表現しているのでしょう、オシャレでカッコよすぎます。

招待してくれたのは、カナダに本社を構えるBRP（ボンバルディア・レクリエーショナルプロダクツ）で、その日本支社であるBRPジャパンがアテンドしてくれました。同社の「SKI-DOO（スキードゥー）」はスノーモビルで世界トップシェアですし、水上バイクでも「SEA-DOO（シードゥー）」が高い人気を誇っています。ATV（四輪バギー）も北米や欧州、豪州などでシェアが高く、つまりオートバイ好きにはあまり馴染みがないかもしれませんが、レクリエーションビークルの世界ではトップブランド揃いの乗り物メーカーなのです。

モーターサイクル関連でピンと来るのは、BMWやハスクバーナ、アプリリア、ビューエルなどの心臓部にもなったことのあるオーストリアのエンジンメーカー「ロータックス」でしょう。こちらもBRPの子会社となっています。

公道向けの3輪ビークルは、2007年に「Can-Am Spyder（カンナム・スパイダー）」を発売し、バイクファンやクルマ好きを驚かせました。排気量1330ccの並列3気筒エンジンを積み、トライクでのスポーツライディングはまさに新感覚。現在は「Sport Cruising（237万円〜）」「Cruiser Touring（324万円〜）」「Touring（333万5000円〜）」と、3本柱のラインアップを展開しています。

カンナム ライカーはより軽快なスタイルで、搭載するエンジンも並列3気筒900ccと並列2気筒600ccの2本立て。1709mmのホイールベースはカンナム・スパイダーと変わらないものの全長を2352mmとし、ロードスターの「スパイダーF3」より290mm、ツアラーの「スパイダーRT」より308mmコンパクトにしています。6速セミオートマかマニュアル式だったトランスミッションもカンナム ライカーではCVTによってオートマ化され、操作がよりイージーになりました。

そしてBRPジャパンの担当者によると、カンナム・スパイダーでは237万円〜という車体価格でしたが、「100万円台前半〜後半で発売予定（価格未定）」とので、一気に手が届きやすくなります。
また、BRP Can-Am On-Road のシニア・バイスプレジデント、ジョゼ・ペルーさんは、「個性的なスタイルを望む若いライダーたちがターゲット」で、ライディングの楽しさはもちろん「7万5000通り以上のカスタマイズが、純正アクセリーで楽しめます」と、教えてくれました。

カスタムやペイントも若者に楽しんで欲しい!!

夜が更けていくと、ゲストで招かれたペインターが筆と塗料を手に、カンナム・ライカーへどんどんペイントを施していくではありませんか。新車のストック状態でもSFアニメから飛び出してきたかのような近未来的なスタイルで目を惹くというのに、これはさらに目立つし、何よりも塗っていて楽しそう。キャンバスに絵を描くかのように自由な発想で、思いつくままにカスタムして遊んでほしいというメッセージなのでした。

ちなみに「RYKER」とはライダーとバイカーを組み合わせた造語とのこと。いよいよ、明朝から2日間のライディングへ出掛けます!!

Can-Am Ryker（カンナム・ライカー）10