年が明ければ、またダカールラリーがやってくる!
いよいよ2019年1月6日から41回目となるダカールラリーが始まる。
1978年から開催されているこのレースイベントはフランス・パリからセネガルの首都ダカールまでの約12,000kmに渡る過酷な耐久レースとして始まった。
その後、スタート地点や経由地、ゴール地点などの変更が行われつつ、2008年まで欧州とアフリカを繋いだレースとして開催された。
2009年以降は、アフリカ大陸でのテロなどの影響により、決戦の地を南米へと移す。前回、2018年大会は、ペルーの首都リマをスタートし、ボリビアを経由、ゴールはアルゼンチンのコルドバだった。その総距離は約9,000㎞、スタートからゴールまで14日間をかける長丁場だ。
2017年以前も南米開催では総距離9,000㎞前後、うちタイムを競うスペシャルステージ(SS)が4,000~5,000km程度というのが恒例だった。
ところが2019年大会は、これまでの通例ががらりと変わるコースと距離になる。
開催国はペルー1国となり、スタートとゴールはともに首都リマに設定されている。総距離は約5,500kmと大幅に縮小された。うち競技区間は約3,000㎞となる。かける日数は計12日間だ。
一見、単なるスケールダウンに感じるかもしれないが、コース設定はきわめて厳しいものとなっている。パリダカ時代からこの耐久レースで象徴的だった砂丘路面の走行。これが従来は競技区間の20~30%だった。しかし、今回は約70%までに拡大されているのだ。
アベレージ速度を上げにくい砂地は、走行時間が伸びることを意味し、ライダーやスタッフへの負担は前回大会までとはまた別物となるだろう。
開催日程は2019年1月6日~1月17日。webオートバイでも日々レースの進捗状況をお知らせする予定だ。
現在17連覇中のKTM、今度こそ王者返り咲きを果たしたいHonda
バイク部門では、2018年大会までKTMが圧巻の17連覇を達成している。ただ、この数字だけ見れば圧倒的だが、2018年大会はホンダが2位につけた。それもコースミスによるタイムロスが大きく、バイクやライダーでKTMに劣っている印象はなかったと言ってもいい。2013年に復帰したこの耐久レースで再び栄冠を手にすることができるのかが大きな見どころだ。
さらに序盤の健闘が光ったヤマハやハスクバーナ、昨年総合7位に食い込んだインドのHero Motosportsも参戦する。