SPECIFICATION
●水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
●998cc
●204PS/13500rpm
●11.7kg-m/11200rpm
●206kg
●835mm
●17L
●120/70ZR17・190/55ZR17
和歌山利宏
革新的なマシンが続々誕生するクラスにあって、このZX−10RRは実にオーソドックスでいい。リアサスのユニットが水平マウントなところこそオーソドックスとは言い難いが、それも正攻法でマスの集中化を追求した結果。車体にはしっかりした剛性感があって、エンジンはトルクフルで扱いやすく、ハイパワーも取り出しやすい。
それでいて、10Rは大変にユーザーフレンドリーでもある。「乗りやすいから速い」といった狙いが感じられるという点でも、オーソドックスだ。2019シーズン、5年連続のSBKタイトルを獲得できるかにも注目したい。革新形のS1000RRの挑戦を、正統派の10RRがいかに受け止めるか、興味は尽きない。
福田充徳
僕はどうしても、バイクをバックグラウンドから見てしまうところがあって、いちばん好きなバイクは、やっぱりスーパースポーツ! それも速いライダーがレースで使って強い、ってモデル。だから今は、ジョナサン・レイのZX-10RR! ああいうスーパースポーツは速さ=レース結果こそ正義ですから、今いちばんエラいのは、誰が何といってもZX-10RRなんです!
鈴鹿8耐で見たレイと10RRは、派手に見えなくても、速くて強かった! MotoGPマシンレプリカなら、MotoGPライダーみたいに、ヒザとヒジ突き出して乗りたいけど、10RRにはレイみたいにリーンウィズっぽく、身体をインに少しだけ入れて乗りたいです。