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「こいつはクルーザーと呼ばせたくないクルーザー。その独自形が洗練され、力強く、扱いやすくなった!「DUCATI DIAVEL/CARBON」(2014年)
ドゥカティ初のクルーザーとして登場したディアベルは、世界各国で好評を博しています。画期的なスタイリング、最先端技術と他モデルにない高性能を備えたディアベルは、他のカテゴリーから乗り換える方、ステイタスシンボルとして個性を主張したい方、革新的なクルーザーを求める方々に支持されてきました。今回の新型は、低速性能と長距離移動での快適性を高め、クルーザー性能をリファインすることを目的に開発しました。ディアベルのカスタマーイメージは、何かの分野で成功を収めた中年男性で、スポーツを楽しむハイソサエティでもあります。そんなイメージにピッタリの場として、ここモナコで発表試乗会を開催しました。(ジウリオ・...
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史上最強160HP!かつてない“強心臓”のモンスター、発進!【DUCATI Monster1200R】(2015年)
高性能であってもスパルタン過ぎない絶妙さ
新しいモンスター1200Rは、昨年登場した新世代モンスター、1200Sの高性能バージョンで、ドゥカティらしいパッションが強調されたモデルだ。
かつてのモンスターS4RSや、ネイキッド版スーパーバイクとも言えるストリートファイターに代わる高性能ネイキッドだと考えていいだろう。
ところが、この1200Rには、これまでの高性能ネイキッドのような、悪い意味でのスパルタンさがない。
強いて言えば、バンク角を高めるために車高が15㎜高くなり、加えて試乗の舞台であるアスカリサーキットに合わせて、プリロードが締め上げられていたため、足着き性は良くはなく、小柄な人...
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排気量拡大で更なる進化!史上最強のミドルパニガーレ【DUCATI 959 PANIGALE】(2016年)
意のままになる車体とパワーの「パーフェクト・バランス」
899に代わるミドル・パニガーレの959。その開発キーワードは「パーフェクト・バランス」だ。
どこでも扱いやすく安全で、それでいてサーキットでエキサイティング。そんな相反する要件に対して最高のバランス形だというのだ。そして、この959がユーロ4適合の関係で7㎏の重量増となっても、排気量拡大により最高出力は6%向上し、パワーウェイトレシオは2%低減、899の優れたバランスは損なわれていない、という意味も含まれているのだろう。ともかく、新しい959は、899よりもさらに全てが好バランスだ。
まずエンジンは、あらゆる状況に一層適応できる特...
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【KAWASAKI NINJA ZX-10RR】正常進化を遂げて盤石の態勢を築く王者【ベストヒット番付2019】
SPECIFICATION
●水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
●998cc
●204PS/13500rpm
●11.7kg-m/11200rpm
●206kg
●835mm
●17L
●120/70ZR17・190/55ZR17
和歌山利宏
革新的なマシンが続々誕生するクラスにあって、このZX−10RRは実にオーソドックスでいい。リアサスのユニットが水平マウントなところこそオーソドックスとは言い難いが、それも正攻法でマスの集中化を追求した結果。車体にはしっかりした剛性感があって、エンジンはトルクフルで扱いやすく、ハイパワーも取り出しやすい。
それでいて、10Rは大変にユーザーフレン...