排気デバイスというハイテクがやってきた!
3000回転以下はスケール表示しないタコメーターが語っているとおり、初期の2ストレプリカマシンに低回転域での扱いやすさなんて眼中になかった。
しかし3代目250ガンマでは「電子制御排気デパイス」なるものでトルクの谷間を解消し、全開性能だけが速さに繋がるわけではないことをスズキが教えてくれる。45馬力という自主規制値のなかでライバルらに少しでも差を付けようと、各社がさまざまな独自の機構を盛り込み、アピールする時代が到来していたのだった。
いまでこそバイクにもパワーモードやトラクションコントロール、セミアクティブサスペンションなどがつき、電子制御装置が珍しくなくなったが、当時としては排気デバイスでさえもうメカメカしかったから、バイクもハイテク化時代突入と感じたものだ。
レーシングスピリットをまとった狼RG250Γウォルター・ウルフ仕様