レーシングスピリットをまとった狼RG250Γウォルター・ウルフ仕様
真夏の鈴鹿に人が溢れかえり、ニューモデルのテレビコマーシャルに芸能人が起用されるほどバイクが若者たちにとって人気だった頃、カラーリングも売れるかどうかの大きなファクターとなっていた。
ガンマシリーズもレーサーと同じスポンサーカラーをそっくりそのまま流用し、レーシングイメージを高めた。特に人気だったのがウォーター・ウルフ仕様だ。
カナダの石油王であり、豊富な資金力を活用し70年代後半にはF1でも注目されたことなど、ほとんどのバイクファンにとっては興味なかった。とにかく水谷勝のガンマが走る姿に惚れ、また、全日本選手権などまだ見たことがないバイクファンも、濃紺にゴールドをあしらったカラーに魅了された。